藤原宮跡の桜と菜の花!春の絶景に万葉歌碑

毎年楽しみにしている藤原宮跡の絶景。

ピンクとイエローに染まるお宮跡は、春の風物詩として定着した感があります。3月末から4月初旬にかけて繰り返される光景ですが、もうすっかりお馴染みとなりました。

耳成山と菜の花畑

桜と菜の花畑、その向こうに耳成山を望みます。

結婚式のロケーション撮影でも人気のようで、婚礼衣裳を着たカップルがポーズを取っている姿を見かけます。ここは大和三山に囲まれた風光明媚な場所で、春のピクニック気分が味わえます。お弁当を広げても面白そうですね。

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天香具山を詠った持統天皇の万葉歌碑

藤原宮跡の春ゾーンに広がる桜と菜の花の競演。

醍醐池の周りにも多くの桜が開花していました。醍醐池の北西隅には観音様が祀られていますが、南東隅に万葉歌碑があることを今回初めて知りました。

桜と菜の花の競演を楽しむ藤原宮跡
2018年度の今年も、藤原宮跡の花の競演を楽しんで参りました。醍醐池の北に広がる藤原宮跡の春ゾーンで、満開の桜と菜の花の競演が今も続いています。藤原宮跡の桜と菜の花。菜の花畑の向こうに見えている山は、大和三山の耳成山です。風光明媚な大和三山...

桜と菜の花

幹からにょきっと開花しています。

お互いに示し合わせたかのように同時期に咲く桜と菜の花。その色合いも相まって、これ以上に無い風景が演出されます。

醍醐池と桜

醍醐池の周囲に開花する桜。

ほぼ満開と言っていいでしょう。

藤原宮跡発掘調査と畝傍山

藤原宮跡の発掘調査現場。

その向こうには、大和三山の一角・畝傍山を望みます。

さすがは藤原宮跡ですね、常にどこかで発掘調査が進められている印象です。

醍醐池周辺

桜のトンネルの下を人々が行き交います。

この辺りは既に散り始めており、ちらほら葉桜も見られました。

持統天皇万葉歌碑

持統天皇の万葉歌碑。

醍醐池の南東隅にひっそりとありました。

710年の平城京よりも前に造営された藤原京。女帝の持統天皇が694年に築き上げたお宮です。これは天香具山を詠った有名な万葉歌ですね。

持統天皇万葉歌

碑文は大阪大学名誉教授の犬養孝氏によります。

春過ぎて夏来るらし白妙の・・・学生時代に暗記した記憶が蘇ります。

畝傍山

畝傍山の方を望みます。

一直線に桜の木が並んでいますが、この道を辿ると藤原京資料室前の駐車場へ続いています。

醍醐池の観音像

醍醐池北西隅に建つ観音像。

観音像から北東方向に菜の花畑が広がっています。

藤原宮跡の桜

降り注ぐように桜が咲いています。

高低差もあり、よりダイナミックな咲きっぷりですね。

藤原宮跡の桜

おや?

これは枝を切った跡でしょうか。フェンスにめり込んでいる様子が分かります。締め付けられた太い枝が痛々しいですが、やむを得ない処置だったのかもしれません。

藤原宮跡の桜

こんな感じ。

なんだか空間アートを見ているようです。

藤原宮跡の桜

もうすぐ散ってしまうであろう桜。

儚さゆえの美しさ。

藤原宮跡の桜

醍醐池の方へも張り出していました。

縦横無尽に枝を伸ばし、その生命を謳歌しています。

藤原宮跡の桜

例年より人出が少ないとは言え、春の陽気に誘われて人々の声がこだまします。

菜の花畑からは、ほのかに”春の匂い”が上がってきました!

藤原宮跡の桜

桜はほぼ無臭でしょうか。

菜の花の独特の匂いは鼻腔を刺激し、冬の間眠っていた細胞が起こされるような気がします。

三輪山と桜

北東方向には三輪山を遠望。

神山・三輪山を拝せるのも、藤原宮跡の観光ポイントの一つです。

耳成山と菜の花

こちらは北方の耳成山。

大和三山の中でも距離的には一番近いでしょう。天香具山も割と近いですが、畝傍山は藤原京からかなり遠方です。畝傍山の麓には初代神武天皇陵があり、神武天皇を祀る橿原神宮が控えています。天皇ゆかりの場所がたくさん存在するのも、奈良県ならではですね。

菜の花畑

ほぼ同じ背丈の菜の花群ですが、数本だけ上空にすーっと伸びています。

風にゆらゆら揺れて、安定が悪そうでした。

藤原宮跡の菜の花畑

きっと青空との対比もいいんでしょうね。

青色にピンクに黄色と、お互いの色が重なり合います。そこに雲の白色も交じって、自然界の織り成す”塗り絵”にハマってしまいました。

藤原宮跡の桜と菜の花

絶景ですね。

広大な敷地があるからこそ、花々の競演が楽しめるのかもしれません。

大都会のど真ん中では成し得ない舞台演出です。「何も無い奈良県」と揶揄されることもありますが、何も無いことがかえって吉と出ることもあります。

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