達磨寺の旧本堂を飾っていた露盤(ろばん)。
瓦製の露盤が本堂左に展示されていました。達磨寺は本堂内も拝観できるのですが、本堂左エリアはちょっとした展示コーナーになっています。きれいな案内板もあり、有難い配慮を感じます。
達磨寺旧本堂の瓦製露盤。
切妻の屋根付きで、風雨をしのげるようになっていました。宝形造の屋根の頂(いただき)に乗っかっていたようです。
王寺町の達磨寺!聖徳太子とダルマの絆
臨済宗南禅寺派の片岡山達磨寺。 聖徳太子遺跡霊場第十九番の達磨寺は、聖徳太子が築いた達磨塚霊跡に建立されたお寺です。聖徳太子と達磨大師の出会いの地ともされ、日本書紀や元亨釈書などに見られる片岡山飢人伝説が今に伝わります。龍田大社へお参りした...
法隆寺の瓦師が作った露盤!『大和名所図会』の挿絵に描かれる遺物展示
達磨寺の本堂周りは面白いですね。
本堂左手から奥にかけて色んな“歴史スポット”が楽しめます。人気マスコットキャラクターの雪丸塚をはじめ、松永久秀の墓、一夜竹、旧本堂瓦製露盤、中興記石幢、達磨寺古墳等々が連なります。
重厚な露盤です。
江戸期元禄時代に、法隆寺の瓦師が製作したようです。達磨寺から法隆寺へはそんなに離れていません。今でこそ所在地は王寺町と斑鳩町に分かれますが、当時はそんな行政区分も無かったことでしょう。
大和名所図会にも描かれた露盤のようです。
雪丸塚。
王寺町の人気マスコットキャラクター・雪丸ですね。露盤の手前に祀られています。
王寺町指定文化財の達磨寺旧本堂瓦製露盤。
露盤とは宝形造の屋根頂部を飾り、伏鉢・宝珠と合わせて構成される。露盤の部分に銘文があり、江戸時代の元禄5年(1692)、法隆寺の瓦師(かわらし)によってつくられたことがわかる。『大和名所図会』の挿絵に描かれた本堂の屋根を飾っていたものに当たる。
風化を免れ、当時の姿を伝えます。
瓦製ですから、そこそこ重量もあるでしょう。
達磨寺参詣の際は、本堂周りを一周してみることをおすすめします。聖徳太子と達磨大師の逸話が残る問答石も見ることができます。もちろん、無料ですよ。