最近よく耳にするグリーンツーリズムやアグリツーリズム。
農業体験や自然体験学習を通し、地域の魅力を発信する動きが各地で見られます。地方創生の一助にもなることでしょう。都会暮らしの人が田舎の空気に触れ、リフレッシュしてまた都会の生活に戻って行く。とてもいい流れだと思います。
明日香村真弓のコミュニティファーム。
区画整備された地図が掲示されていました。
長谷工コーポレーションと明日香村地域振興公社のコラボレーションが実現し、貸農園や体験農園が実施されています。割り当てられた区画に月額使用料が発生する仕組みで、農機具をはじめ、肥料、種苗、資材、指導料などは月額使用料に含まれているようです。
真弓集落センターが拠点!菜園ライフを満喫
今回私が真弓のコミュニティファームに辿り着いたのは偶然でした。
復元整備中の牽牛子塚古墳を見学した後、真弓丘を通って佐田へ抜けようとしていました。ところが、道を間違えたのか結局佐田には辿り付けず、その手前にあるコミュニティファームを発見したという次第です。
明日香村と長谷工の協力で実現したコミュニティファーム。
区画ごとに番号が振られています。
農業未経験者でも安心して応募できる仕組みが整っています。農作業経験の豊富な地元管理人による指導が受けられるのです。”手ぶら観光”がもてはやされる昨今ですが、こちらのコミュニティファームも手ぶらでOKです。必要な農具・種苗・肥料などは現地完備です。
駐車場もコミュニティ拠点の「真弓集落センター」にあり、トイレやシャワーなどの設備も整っています。
金かめ乗合交通のバス停留所「真弓」。
ここから南の方角にコミュニティファームはあります。
バス停の前、北方には許世都比古神社の社叢が見えています。
明日香村真弓と言えば、ドーム型の石室を持つ真弓鑵子塚古墳を思い出します。今はその貴重な石室を見ることは出来ませんが、古墳の集まるエリアであることは間違いなさそうです。
コミュニティファームの拠点・真弓集落センター。
田舎暮らしに憧れる若者も多いと聞きます。
リモートワークが定着していけば、月の3分の1をカントリーライフに当てることが出来るようになるかもしれません。デュアルライフの実現ですね。しばらくはお試し期間のような時を経て、本格的な移住へとシフトしていく人もいることでしょう。
「新農業構造改善事業」と銘打ちます。
農家の後継ぎ問題もあります。放置された農地を活用していくため、様々な手探りが続いています。観光分野にも様々な切り口があります。その土地ならではの個性を生かし、ピンポイントで人を呼び込むことが出来ればいいですね。
「なら四季彩の庭」の案内板。
桜や雪柳が植栽されているようです。
歴史的景観に恵まれた明日香村です。そのままの日本が今も残る貴重なエリアで、農業体験を楽しむ。これはまたとないチャンスではないでしょうか。