すっかり市民権を得た感のある花手水。
新型コロナウィルスの感染拡大により、あらゆる場所で非接触のアイテムが見られます。
当館でもアルコール消毒液の電動噴霧器や紙コップディスペンサーなど、非接触型の設備を導入しています。寺社で身を清める手水の作法は、否が応でも他人との接触が生じます。その打開策が練られていたのでしょう、花手水はその一案として推奨されていますね。
三輪山平等寺の花手水。
色とりどりの花が浮かべられ、見ているだけで心が洗われるようです。
手水舎によく見られる「洗心」の言葉が頭をよぎります。
歴史を感じる大神神社への道案内
平等寺は山の辺の道の途上にあります。
桜井、金屋方面から辿れば、平等寺の次にくる名所は大神神社です。平等寺と大神神社は距離的にも近く、セットでお参りすることをおすすめします。
三輪山平等寺の山門。
「一相平等」「三輪清浄」と書かれた石柱が建ちます。山門を額縁にして右前方に聖徳太子像、二重塔が見えます。正面の建物は不動堂で、本堂はその左手前にあります。
大神神社を案内する石標。
平等寺の山門から大神神社方面へ向かうと、道のコーナーに歴史を感じさせる標(しるべ)がありました。定かではありませんが、「三わ 明神エすぐ・・・」と刻まれているのでしょう。
三輪山平等寺の聖徳太子像。
お馴染みの格好をなさっています。訪れたのは2月中旬ということもあり、まだ桜は開花していませんでした。花見シーズンには絵になる光景が見られそうです。
三輪明神大神神社。
注連柱には“結界”を示す榊が添えられていました。
巳の神杉の右向こうに見えるのが拝殿です。拝殿奥には重要文化財の三ツ鳥居が建ち、その奥は禁足地とされます。スピリチュアルな魅力に包まれた大神神社・・・参道の拡張工事が着々と進んでおり、大神神社周辺も少しずつ様変わりしようとしています。