飛鳥坐神社の拝殿向かって左側。
目の覚めるような満開の枝垂れ桜です!
数年前に飛鳥坐神社を訪れた際、拝殿向かって右側のむすびの神石の前に寒桜が咲いていたのを思い出します。まだ寒い冬の時期に開花する桜に感動を覚えたのをつい昨日のことのように思い出します。
飛鳥坐神社の拝殿前に開花する枝垂れ桜。
4月初旬に参拝してみると、見事なしだれ桜が満開を迎えていました。
奇祭催行の神楽殿!春色に染まる飛鳥坐神社
枝垂桜の少し前に蝋梅が咲いていました。
蝋梅の周りには香りが立ち込め、“匂ふがごとく”のフレーズが頭をよぎります。
飛鳥坐神社といえば、奇祭と称されるおんだ祭が斎行される場所として知られます。
五穀豊穣、子孫繁栄を祈願する伝統行事です。毎年毎年短い期間ではありますが、確実に咲き続ける桜の花。種を絶やさない子孫繁栄にも通じ、日本人ならずともその美しさについ見入ってしまいます。
おんだ祭の舞台として記憶に残る神楽殿。
普段は中が見えるようになっていますが、先日訪れた時には神楽殿の戸が閉められていました。
手水舎の横に馬酔木(あせび)の花が咲いていました。
万葉集の中でも、数多くの歌に詠まれている馬酔木。歴史ある神社にはとてもよく似合います。手水舎の石も、飛鳥坐神社のシンボルである陰陽石の一つなのでしょうか。
手水舎の右手奥に鳥居が建っています。
ほとんどの神社の場合、鳥居をくぐって参道を進んで行った所に手水舎があるものですが、飛鳥坐神社は鳥居の手前に手水舎があります。位置関係が逆になっているところが面白いですね。
拝殿から神楽殿の方を見ます。
桜は駆け足で遥か彼方へと走り去ってしまいます。今年を逃せば、また来年まで待たなければならない。そう思うと、車を飛ばしてあちこちの桜の名所を回ってみたくなるものです。
桜井市役所近くの粟原川の桜、安倍文殊院のしだれ桜、飛鳥寺の桜を見た後に、わずかに時間が残っていたので飛鳥坐神社まで足を運んでみました。万葉文化館が模様替えで休館日だったこともあり、偶然が重なって訪れた飛鳥坐神社。どうやら来てみて正解でした。
見事な枝垂れ桜です。
結婚式会場にもなっている飛鳥坐神社。こんな素敵な枝垂れ桜に祝福されて、二人の未来を誓い合うことができたらどんなに幸せなことでしょう。
枝垂れ桜が満開の飛鳥坐神社からのレポートでした。