おんだ祭で有名な飛鳥坐神社。
冬を彩る蝋梅の花が鳥居近くに咲いていました。
飛鳥坐神社の蝋梅(ろうばい)。
とても香りの強い花です。鼻を近づけてみると、確かに梅に似た匂いがします。
明日香村東端の八釣地区も蝋梅の名所ですが、境内でロウバイの香りに包まれるのもいいものですね。
1月~2月に見頃を迎える唐梅!花言葉は「ゆかしさ」
蝋梅は冬期に咲く花です。
中国伝来の花で、梅に似た形や香りから「唐梅(からうめ)」とも称されます。英名を winter sweet と言い、暮れの納会などには茶花としてよく用いられています。
飛鳥坐神社といえば、境内の至る所に見られる陰陽石ですよね。
男性の象徴、女性の象徴を模った石があちらこちらに見られます。ついついキョロキョロしてしまう飛鳥坐神社。
蝋梅(ロウバイ)の原産地は隣国の中国とされます。
ロウのような光沢と質感を持つ花で、名前の由来もそこからきています。日本に渡来したのは江戸時代初期なんだそうです。
花言葉は「ゆかしさ、慈しみ」で、花言葉通りの奥ゆかしい花です。
境内には寒桜も咲いていました。
向こうに見えるのは、陰陽石の『むすびの神石』。
向かって左側が女性のシンボルを表しています。
とてもリアルな陰陽石です。
神域との結界に紙垂(しで)がぶら下がります。
飛鳥寺の境内。
何やら実がはじけていますね。
飛鳥寺と飛鳥坐神社の間は、徒歩で3分ほどの距離でしょうか。
これでもか、と陰陽石が並び立ちます。
五穀豊穣、子孫繁栄の願いに満ちた境内を歩いていると、昔の人の純粋な性崇拝に触れたような気が致します。
陰陽石もそうですが、飛鳥には謎の石造物が数多く現存しています。
大鳥の羽易の山。
飛ぶ鳥の「飛鳥」の地名由来にもなった3つの山が連なります。
三輪山を真ん中に、左に龍王山、右に巻向山が連なります。まるで大きな羽を広げて飛んでいるように見えます。飛鳥の由来はここにあったんですね。
厳しい寒さの中に咲く蝋梅の季節が終われば、いよいよ大和にも本格的な春がやって参ります。