鹿の角の成長過程。
JR奈良駅から三条通りを通って猿沢池方面へ向かう途中、やすらぎの道と交差する場所に奈良市観光センターがあります(2013年8月執筆)。久しぶりに建物内に入ってみると、奈良公園の鹿の角が展示されていました。
鹿の角。
実際に手で触って体験できるコーナーが設けられていました。
鹿角の菊座
奈良公園の鹿を観察していると、雄鹿の頭部に白く丸いものを見つけます。 鹿の角切りの後によく見られる菊座(きくざ)という部分ですね。 雄鹿の菊座。 鹿の角切りは、毎年10月に鹿苑において催されます。行事内で切られる角はごくわずかですが、鹿愛護...
なら燈花会の頃に完成する鹿角!ショッキングな胃の中の遺物
しかまろくんに促されるまま持ち上げてみると、確かにずっしりとした重みを感じました。
鹿の角の横には、TVドラマ「鹿男あをによし」で活躍した鹿ロボットがディスプレイされています。
以前に旧JR奈良駅舎の奈良市総合観光案内所でも展示されていましたが、現在はこちらに移されているようです。
懐かしいですね。
鹿ロボットを見ると、玉木宏、綾瀬はるか、多部未華子らが出演していたテレビドラマが脳裏に蘇ります。奈良をロケ地にしたドラマで、毎週楽しみに視聴していたのを思い出します。
鹿の角は8月中旬頃に完成します。
鹿苑で執り行われる鹿の角切り行事は毎年10月ですが、それから徐々に成長を続け、なら燈花会や春日大社万燈籠が催される頃には完成を迎えるようです。
春先の柔らかい感じのする角もかわいいですが、立派に完成した角も見ごたえがあります。
こちらは、実際に鹿の胃の中にあった異物です。
何とも痛々しい展示物ですが、奈良公園を散策する前には是非目にしておきたいところです。肝に銘じる必要がありますね。
ゴミを捨てない、これは当然のマナーなのですが、なかなか守られていない現状があるようです。動物愛護の観点からもあってはならないことです。秋の観光シーズンを前にして、立派な鹿の角が完成しています。
天然記念物の鹿と共にある奈良を、これからもずっと大切にしていきたいと思います。