矢田寺に開花する娑羅双樹の花をご案内します。
矢田寺本堂前にある矢田寺大門坊。その千佛堂前に、見頃まであと少しの娑羅双樹が開花していました(2011年7月撮影)。
矢田寺に開花する娑羅双樹。
お釈迦様がその樹下で入滅したとされ、平家物語にも記されている木ですね。
紫陽花の矢田寺!集まる地蔵石仏
あじさいの名所と言えば、奈良の矢田寺。 日本最古と伝わる延命地蔵菩薩を安置する矢田山金剛山寺をご案内します。 矢田寺本堂とあじさい。 奈良県下では久米寺や長谷寺もあじさいの名所として知られますが、やはりここ矢田寺のあじさいは圧巻です。
一千体の地蔵尊を安置する千佛堂
矢田寺の境内には多くの地蔵石仏が見られます。
境内のみならず、全国各地から集められた千佛堂内のお地蔵さんも見所の一つです。
千佛堂で販売されていた紫陽花のお守り。
矢田寺は奈良県屈指の紫陽花の名所です。
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
娑羅双樹の花の色 盛者必衰の理を顕す
千佛堂は矢田地蔵尊のご出現1,200年を記念して、昭和55年に建立されています。
千佛堂の中には全国各地より奉納された一千体の地蔵尊が安置されています。
千佛堂の中。
高野山より贈られたという”宝珠”を模った紙がぶら下がっています。
地蔵菩薩をイメージすれば分かりますが、確かに宝珠を手にしていらっしゃいますよね。
千佛堂内に掲げられたたくさんの絵馬。
娑羅双樹のつぼみ。
今か今かと開花を待ちます。
紫陽花と矢田の地蔵さん。
紫陽花ばかりがクローズアップされていますが、暑い季節に咲く清らかな娑羅双樹の花も忘れてはなりません。
一説によれば、本当の「しゃらのき」はフタバガキ科に属する植物とされます。
ツバキ科の別名しゃらのきは、実のところ夏椿(なつつばき)ではないかとも言います。まぁ、細かいことは別にして、仏のお寺によく似合う花であることに間違いはなさそうです。娑羅双樹の花を観賞するなら、矢田寺大門坊の千佛堂前へ足を運んでみましょう。