山の辺の道を歩いていると、行燈山古墳の航空写真が案内されていました。
大型前方後円墳として知られる崇神天皇陵の全容が大体把握できるようになっています。
第10代の崇神天皇陵とされる行燈山古墳の航空写真。
柳本古墳群の辺りは、上空から観光すると面白いでしょうね。
崇神天皇陵と陪塚!柳本古墳群
全長242mの巨大前方後円墳。山の辺の道ハイキングの展望所としても人気です。大和朝廷の創始者・崇神天皇の御陵で、「行燈山(あんどんやま)古墳」とも呼ばれています。崇神天皇陵の拝所。結構急な石段を上がって御前に出ます。御陵の拝所はどこもみな同...
待望される『空から観光』!ドローンの未来
ヘリコプターをチャーターして、上空から古墳観光を楽しむ。そんな観光プランの誕生を個人的には待ち望んでいます。
ドローンの映像を楽しむぐらいなら、実現の可能性も感じられます。あとは飛行の許可が重要課題になると思います。歴史遺産の上空を飛ばすのは、さすがにハードルが高いでしょうか。真上からでなくとも撮影できるなら、新たな観光の扉が開かれるでしょう。
行燈山古墳。
人の目線から観光するとすれば、こんな感じになります。
前方後円墳であれば、前方部と後円部のくびれ部分が何となく分かる程度です。卑弥呼の墓ではないかと言われている箸墓古墳も、斜めの角度から、ちょうど前方部と後円部のくびれが分かるポイントから見るのがおすすめです。三輪山を背景に美しい光景が広がります。
山の辺の道の地図。
行燈山古墳のある辺りは古墳の密集地帯です。
大小様々な古墳が集まります。
山の辺の道の向こう側に三輪山を望みます。
手前にあるのは額田王の万葉歌碑。
遷都の際、北へ向かう道中で三輪山との別れを惜しみます。
遥か額田王の時代から、三輪山は人々の心を惹きつけてやまない神奈備だったのですね。
航空写真が語りかける山の辺の道の周囲一帯。
もちろん、昔の人たちは上空から古墳群を眺めることはなかったはずです。ナスカの地上絵ではありませんが、古代の人たちが残した大きな遺産に息を呑みます。