大和のこだわり野菜。
胡瓜といえば緑色をしていますが、奈良半白きゅうりは軸の部分だけが緑色です。花落ちへ向かってグラデーションがかかったように白っぽくなっています。皮が硬く、やや種の多い品種です。とても瑞々しい胡瓜で、切り口から水分があふれ出ました!
奈良半白きゅうりの飾り切り。
末広胡瓜や松胡瓜、扇胡瓜、市松胡瓜、わさび台等々にカッティングします。普通の胡瓜とはまた違った仕上がりになりました。
日本古来の黒イボ胡瓜!漬物で人気の大和こだわり野菜
普段スーパーで売られている胡瓜は白イボ胡瓜です。
皮が薄く、白いイボが出ていますよね。
それに対し、奈良半白きゅうりは黒いイボを持つ日本古来の黒イボ胡瓜です。
江戸時代以前に伝わった華南系きゅうりを起源とするキュウリが関東エリアにあります。その後の品種改良により、馬込半白節成胡瓜や相模半白節成胡瓜となりました。これらの胡瓜も黒イボ系です。奈良から近い大阪府にも、長~い黒イボ系の毛馬胡瓜(けまきゅうり)がありますね。
奈良半白きゅうり。
黒いイボが確認できます。
普通の胡瓜よりやや皮が硬めです。漬物にして頂くと、シャキシャキした食感になります。昭和30年頃までは県内でも普通に食べられていたようです。伝統を絶やさぬよう、現在も葛城市笛堂の西岡農園さんを中心に丹精込めた栽培が続いています。
末広胡瓜にも色んな形がありますね。
梅雨時に水玉胡瓜を見ると、一服の涼を感じます。
火を通して特製ソースに使っても面白そうです。
地産地消を心掛けるなら、どんどん消費していきたい胡瓜です。全体的に白っぽい胡瓜の飾り切りもいいものですね。日常に加えるちょっとした変化球。コロナ禍で沈みがちな心を遊ばせながら、色んなことにチャレンジしていきたいと思います。