ハタ科に分類される雉羽太(キジハタ)。
瀬戸内海でよく獲れる魚ですが、福井県から北九州までの日本海側でも水揚げされます。私たちの住む奈良県内では「アコウ」の名で通る高級魚です。
体表にオレンジ色の斑点模様が見られます。背びれの際の黒い斑紋も、キジハタの特徴の一つです。新鮮であれば、肝や胃袋も可食部となります。淡い色をした白身はもちもちしており、舌の上で甘味が広がります。さすがにキジハタ、極上の味わいですね。
7月が美味しいキジハタ!定番の刺身は薄造り
キジハタの旬は夏ですが、7月頃が最も美味しいとされます。
冬のフグに匹敵する白身で、「冬のフグ、夏のアコウ」と言われます。骨もさほど多くなく、骨抜き作業も簡単な方だと思います。背身と腹身の真ん中を通る中骨は頭側に集中しています。尾びれに近づくほど中骨は見当たりません。
産直市場で見つけた月しずくメロン。
珍しい見た目につい手が伸びてしまいました。あまり見かけないノーネットメロンですね。
大きな口に唐草大根を引っ掛けます。
肉食魚らしい口をしています。やすり状の細かい歯が顎の上下に付いていました。湯通しした内臓もお皿の中に盛り付けます。
刺身皿に内臓を盛る際は、じっくり火を通した方がいいでしょう。
意外と中まで火が通るのに時間が掛かります。キジハタの刺身の定番は薄造りですが、平造りで頂くとまた違った味わいです。
この時期はアジも美味しいですね。
アジとキジハタでは歯触りが違いますが、それぞれの持ち味を堪能することが出来ます。コリコリした食感を楽しむサザエは、出来るだけ細く切って盛り付けました。
今シーズンもまだまだキジハタを楽しめそうです!