御寺泉涌寺の別院として知られる雲龍院。
北朝三帝をお祀りする天皇家の菩提寺であり、後円融天皇の発願による日本最古の写経道場としても有名です。
泉涌寺駐車場の奥の方へ進んで行くと、ひっそりと鎮まる天皇の菩提寺があります。
その名も雲龍院。
市松模様の石畳と「悟りの窓」
歴代天皇のお墓がある泉涌寺。
雲龍院にもその影響が色濃く反映していました。
雲龍院の境内に梅の花が咲いていました(2011年3月訪問時)。
後光厳天皇、後円融天皇、後小松天皇の三帝をはじめ、歴代北朝天皇を祀る「禁裏の御寺」雲龍院。天皇家ゆかりの菩提寺は、東山の奥座敷にひっそりと佇んでいます。
雲龍院の山門へと続く石畳。
奇麗な市松模様が描かれていますね。
泉涌寺の拝観受付で拝観料を納めて境内へ入ると、すぐ目の前に道標が現れます。真っ直ぐ進めば泉涌寺の仏殿・舎利殿、左方向は楊貴妃観音堂、そして右方向に雲龍院という位置取りです。
雲龍院山門。
雲龍院は南北朝期の1372年に創建されました。
応安5年の1372年。
北朝第4代天皇後光厳天皇を御本願に、泉涌寺第21世住持竹巌聖皐上人を開山として創建されています。
季節柄か、雛人形が飾られていました。
天皇ゆかりのお寺らしく、菊の御紋の入った垂幕が掛けられています。
雲龍院は後円融天皇の御発願による、日本最古の写経道場としても知られます。京都旅行のしおりに、写経体験を加えてみても面白そうですね。写経体験プランは、人気の観光ルートとしておすすめです。
「悟りの窓」なんてのもあります。
人としてのあり方を悟る。京都ならではの醍醐味ですね。
雲龍院のご本尊は薬師如来坐像です。
梅の向こう側に見えるのは、石造の観音様ではないでしょうか。
雲龍院の拝観料は300円。お抹茶500円、写経1,500円(拝観料・抹茶料含む)。写経の受付終了時間は15時30分となっています。雲龍院へのアクセスは、京都駅(八条口)からタクシーで約5分ほどで、泉涌寺のすぐ近くに位置しています。