西国三十三ヵ所第十番霊場の三室戸寺。
三室戸寺の手水舎傍らに、人頭蛇身の姿をした宇賀神(うかじん)が微笑みます。
三室戸寺の宇賀神。
頭が年老いた翁で、身体が蛇の姿をした異形の神様・・・とてもインパクトがありますね(笑)
金運にご利益のある宇賀神の尻尾!歴史と由来
宇賀神と言えば、奈良市内の喜光寺弁天堂に祀られていたのを思い出します。
歴史の流れの中で、弁財天と同一視されるようになった神様です。
三室戸寺本堂前の蓮(ハス)。
5月のつつじ、6月の紫陽花に続き、7月になると境内には蓮の花が開花します。
知る人ぞ知る、紫陽花の名所でもあります。
花のお寺として名高い三室戸寺ですが、この他には石楠花の花も咲き誇ることで知られます。
宇賀神の尻尾を撫でると、金運が付くと言われています。
尻尾の先が黒く変色していますね(^-^) ご利益に与ろうと、多くの参拝客が撫でた跡が伺えます。
宇賀神の歴史を辿ると、中世以降に信仰された神様であることが分かります。
日本神話に登場する宇迦之御魂(うかのみたま)神に由来すると伝わります。穀霊神・福神としての信仰を集めた宇賀神は、後に弁財天と習合して宇賀弁財天として祀られることもありました。
お布施がいっぱい!
宇迦之御魂神由来説の他にも、仏教語で「財施」を意味する宇迦耶(うがや)に由来するという説も唱えられています。
西国観音霊場らしく、草鞋のお守りが見られます。
巡礼の旅の途中に、ここ三室戸寺を訪れるお遍路さんも数多く参詣されます。
仏教にハスはよく似合います。
三室戸寺では、季節になると蓮酒もふるまわれるようです。
時代は移れど、信仰の対象で有り続ける宇賀神。
今でも栃木の方では、宇賀神という苗字が数多く残されています。関西地方ではあまり聞かない宇賀神姓ですが、所変われば珍しい苗字にも出会えるものなんですね。
本堂前に佇む勝運の神様です。その背後には、若乃花・貴乃花の手形がありました。
白い紫陽花も咲いていました。
三室戸寺の境内には、実に一万株の紫陽花が咲き誇ります。
三室戸寺の住所は京都府宇治市菟道滋賀谷21で、京阪三室戸駅より1㎞、京阪宇治駅より1.5㎞、JR宇治駅より2㎞の距離に位置しています。