京都府宇治市の観光名所・平等院鳳凰堂。
国宝の鳳凰堂の修理が行われることになりました(2012年6月訪問時)。工事期間は2012年9月3日~2014年3月末までと発表されています。
雄姿を誇って来た平等院鳳凰堂ですが、しばらくの間は見ることができなくなります。
今年の夏休みでひとまずの見納めですね。
平等院の御本尊は阿弥陀如来!山号は朝日山
両翼を広げる鳳凰堂の真ん中に坐すのが、御本尊の阿弥陀如来です。
平等院の山号は「朝日山」で、ちょっと意外な気もします。極楽浄土の西の方角を示す阿弥陀如来ですから、どちらかと言えば朝日ではなく夕日ですよね。この機会に、朝日山平等院であることを覚えておきましょう。
11世紀に創建された鳳凰堂。
歴史を紐解けば、江戸時代や明治時代にも修理された記録が残されています。1950年代にも中堂を解体修理しています。
瓦の破損や塗装の剥落が目立ってきた鳳凰堂。
今回の修理では、本尊を安置する中堂や左右の翼廊などの瓦を葺き直す予定です。また、朱色の柱や金色の鳳凰像(複製)も塗り直されます。
平等院の境内で見つけた姫睡蓮。
修理工事の期間中は、建物を覆うように工事用の屋根が設けられます。そのため、10円玉硬貨の裏側でおなじみの平等院鳳凰堂の外観を眺めることができなくなります。
鳳凰堂に隣接するミュージアム鳳翔館。
雲中供養菩薩像が手にする様々な楽器ですね。鳳凰堂の外観はおあずけとなりますが、国宝の多くを展示するミュージアム鳳翔館は通常通り開館します。
鳳凰堂の建物内には入れなくなりますが、平等院境内の拝観は可能です。
拝観料は半額になり、大人300円となります。
京都の宇治といえば平等院のみならず、世界遺産の宇治上神社、紫陽花の三室戸寺などがおすすめです。鳳凰堂修理の前に、源氏物語ゆかりの地である宇治に足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。