お手製の菜の花味噌が冷蔵庫の中に余っていたので、大和麩と菜の花の和え物を作ってみました。
大和麩と菜の花の和え物。
春を呼ぶ菜の花と大和の麩を合わせます。
もちもち食感の手焼き麩
大和麩は普通のお麩とは少し違います。
国内産麦を製粉して作られており、その手焼きの味はまた格別です。バケット型で売られており、お好みの形にカットして使います。フランスのパリをバケット片手に歩けば、誰でも絵になるというものですが、さしずめ日本ではこの大和麩を片手に気取ってみるのもいいかもしれません。
食感がどこかお肉に似ているということで、肉食を厭うマクロビオティック料理の食材としてはすっかりおなじみの食材ですよね。マクロビオティックの食材を扱うお店では、車輪型の車麩として販売されているのをよく見かけます。
細長いバケットを思わせる大和麩。
なぜこのような形をしているのか、その理由は定かではありません(笑)
大正楼中庭の置物。
お麩といえば、すき焼き鍋の中に入れる人も多いのではないでしょうか。まるで高野豆腐のように、鍋の中の美味しい汁を吸い取ってくれます。スポンジの役目を果たしてくれる麩は、数多くの人々に重宝されています。
まずはお水に漬けて戻します。
この後、水分を絞って味を入れる工程へと入っていきます。
それにしても長い!
お麩だけに、手に持ってみると大変軽いことがわかります。
白味噌に卵黄、酒、みりん、砂糖を加えて練り上げた白玉味噌に、季節の菜の花を加えて作った菜の花味噌。
お客様にお召し上がり頂く直前に、とろっとした菜の花味噌を大和麩に合わせます。少し和辛子を効かせ、アクセントのある一品に仕上げます。
他の食材を邪魔しない大和麩は使い勝手が良さそうです。
そういう意味では、地元名産の三輪そうめんにも通じるものがあります。柔軟性のある大和麩は、和食のみならず、グラタンの食材としても美味しく頂けるのではないでしょうか。