主に関西エリアで食されるセトダイ(瀬戸鯛)。
刺身も美味しいですが、煮付け料理もおすすめです。水深50メートルほどの場所に棲息している魚で、瀬戸内海や有明海などでよく獲れます。韓国と中国の間に広がる黄海にも居るようです。よく引き締まった白身は、焼魚などにも向いています。
セトダイの刺身。
唐草大根の向こうには、さっと炙った焼霜造りを盛り込みました。皮と身の間がやや白っぽいですね。身質は高級魚の石鯛などに似ています。
タモリの刺身
和歌山産のタモリが入荷しました。タモリ(瀬戸鯛)は頭部の盛り上がった勇ましい感じのする魚です。その名前に魅かれてスーパーなどで購入する人も多いのではないでしょうか。瀬戸内海に多く生息するタモリ。太い縞模様が特徴的で、硬めの鱗がびっしりと付い...
白子も美味!ヒゲダイの仲間「タモリ」
一尾丸ごと入荷したので、今回は頭とカマを使って煮付けてみました。
三輪そうめんにアラの旨味をのせ、つるむらさきや実山椒を散らします。
大正楼に入荷したセトダイ。
頭から背にかけて盛り上がっているのが特徴です。尾びれに切れ込みが無いところを見ると、そんなに速く泳ぐ魚ではないようです。関東に住む人たちには珍しい魚故、意外と重宝されています。
お腹の中の白子も煮付けてみました。
盛り上がった頬肉が美味しそうですね。
「タモリ」の別名でも親しまれます。
腹骨周りの身も引き締まっており、真鯛の腹周りとは明らかに違います。歯は真鯛よりも小さく、かなり近づかないと見えないぐらいでした。
木の葉型の金色皿に盛ります。
東京の池袋で瀬戸物屋を営んでいた友人宅から購入したものです。もうかれこれ、20年以上使い続けています。お皿にも思い出が詰まっているものですね。
内臓を取り除いた後のお腹も硬く締まり、もう”その感触”だけで美味しそうです。
しっかりとした身質のセトダイ。
そろそろ旬を外れる時期に差し掛かります。秋口を迎え、今年もセトダイの食べおさめになりそうですね。