大神神社の祈祷でお越し頂いたお客様に、涼しげな二層の南瓜羊羹をお出し致しました。
商売繁盛から家内安全に至るまで、様々なご利益に授かれる大神神社の祈祷。交通安全、建築方除、良縁祈願などにも人気があり、遠方からお参りになられる宿泊客も数多くいらっしゃいます。
甘さ控えめの南瓜羊羹。
葡萄の飾り切りを添えて供します。
涼みに出かける大神神社
暑い夏を迎えると、緑に包まれた神社へと足が向きます。
神が坐す深い杜は、もうそれだけでひんやりしています。ヒーリング効果もあってか、火照った身体が癒されるのを覚えます。
重要文化財に指定される大神神社の拝殿。
三輪山を背に威風堂々と佇むその姿に、参拝客の心も和みます。
暑い夏につるっと頂く冷やしそうめん。
人参を練り込んだ変わり種のそうめんもお召し上がり頂きます。
干し椎茸を一晩戻した戻し汁もそうめん出汁の中に入れて、より深い味わいを醸します。鰹節を投入して旨味を絞り取ったら、二重ボールの中で素早く回転させて風味を生かします。
胡瓜と一緒に天盛りにしているのは、生でも美味しいコリンキーです。
南瓜とあんこの二層構造。
昆布出汁をベースにしたデザートで、グルタミン酸の旨味が凝縮しています。
祈祷の際は、参集殿を入った所で受付を済ませます。
お正月には祈祷殿前に移されるなでうさぎですが、普段は参集殿の玄関先で参拝客を出迎えます。大神神社の結婚式において、ご両親へ贈るプレゼントで人気の彫刻ボトルにも、三輪さんのシンボルである兎が彫り込まれています。
十二支の卯は真東の方向に相当し、太陽の昇る方角を表しています。
南瓜とあんこは相性抜群ですね。
デザートのみならず、煮物にしてもその相性の良さは誰もが認めるところです。
大神神社祈祷殿と、その左側の儀式殿を望みます。
待合室で祈祷の順番を待つ間、「大物主命」と書かれた掛け軸をじっと見つめます。言わずと知れた大神神社の主祭神ですが、因幡の白ウサギを助けた神様としても広く知られていますね。
あっさりとした甘味でご好評を頂いている南瓜羊羹。
どこか避暑地のような涼しさも味わえる大神神社の境内は、三輪山登山の人気も手伝ってか、夏のおでかけ先として少しずつ認知されつつあるような気が致します。