深海に棲む蓑海老(みのえび)が入荷しました。
水深300~500mに棲息するという海老です。かなり深い所に棲んでいるんですね。体型はずんぐりむっくりで、頭でっかち尻つぼみです。味の方は格別で、甘味の強い美味しい海老でした。
ミノエビ。
蓑(みの)を被っているような姿から名付けられたのでしょう。ミノエビを食べるのは初体験でしたが、新鮮であれば刺身で頂くのがベストだと思います。
出汁の材料にもなるミノエビ
殻をむいて刺身でつるんと頂いたら、剥き終わった抜け殻は味噌汁の具材になります。
よ~く炒ってから水から煮出します。
深みのある、とても美味しい出汁がひけました。
くの字に尻尾を上げているのはヒゲナガエビです。
その左下に見えるのがミノエビ。頭の大きい海老であることが分かりますね。
なんだかこういうカブト虫がいたような気がします。
記憶の中でフォルムが重なり、妙な感覚に陥ります(笑)
こちらはトゲヒラタエビ。
ミノエビよりも、もっと殻の硬い海老です。
トゲヒラタエビの刺身
戸田漁港直送の深海魚ボックス。その中に美味しそうな海老が数種類入っていました。オキナエビをはじめ、ミノエビ、ヒゲナガエビ、ツノナガチヒロエビ(赤海老)などに混じって、一際硬い殻に覆われた海老を発見!とても格好いいフォルムで、フィギュアにでも...
ミノエビは日本海側にはいません。太平洋側のみに見られる深海性の海老で、水揚げの少ないことでも知られます。貴重な海老を食べると、思わず手を合わせたくなりますね。