戸田漁港直送の深海魚ボックスに、珍しい海老が入っていました。
その名もツノナガチヒロエビ(角長千尋蝦)。
比較的殻の柔らかい深紅色の海老で、とても甘味が強くて美味しかったです。
ツノナガチヒロエビ。
水揚げ直後はもう少し透明感があるようです。時間の経過と共に、深く赤い色が沈んできます。港に水揚げされて、その翌朝に届いたツノナガチヒロエビです。まだ十分に新鮮な状態でしたので、一部を刺身で頂きました。
コクのある脂!甘味の強いツノナガチヒロエビ
ぼうずコンニャクさんの図鑑を見ると、刺身は控えめにしておいた方がいいようです。
数を沢山食べると、お腹を下してしまうのだとか(^-^; 分解できない脂分でも含まれているのでしょうか。そんなこととは知らずに、5尾ほど平らげました。心配されるようなことは起こらず、許容範囲内だったのかなと思います。
深海魚のキアンコウ。
アンコウの胃袋を開けると、まだ消化されていないツノナガチヒロエビがたくさん出てきました!これには少しビックリ。深海トロール漁で水揚げの際、底引き網の中でパク付いていたのかもしれませんね(笑)
キアンンコウにしてみれば、同じ運命を辿るとはつゆ知らず、目の前の豊富なエサに興奮していたのかもしれません。まだ食べられるのではないかと思うほど、とても綺麗な状態のツノナガチヒロエビでした。
ツノナガチヒロエビの名前は、額角が長いことに由来しています。
チヒロエビ科に分類される海老ですが、千尋(ちひろ)とは大人が両手を広げた長さを意味します。「千と千尋の神隠し」を思い出しますね。要するにこの「千」は膨大な数を象徴しているのでしょう。そのぐらい深海に棲息しているということだと思います。
左上にちらっと写っているのがツノナガチヒロエビです。
ヒゲナガエビやミノエビ、トゲヒラタエビも入荷しました。
ちょっとピンボケ(笑)
三重県の尾鷲などでも水揚げされるようです。深海の海老にも注目していきたいですね。