ご宿泊のお客様に亀の手をお出ししました。
亀の手って何?
カメノテ(亀の手)。
確かに亀の手を連想させる形状をしています。見た目はグロテスクですが、とても美味しい食材です。
味噌汁の具におすすめ!カメノテの旨味
カメノテの餌は海水中のプランクトンのようです。
食材として頂くわけですから、何を食べているかは重要です。
これが亀の手です。
岩礁の割れ目に群生する固着動物として知られます。石灰質の殻を持っており、身の部分は少ないですが、コハク酸をたっぷり含んでおり大変美味です。
身と殻の部分を分けたところ。
手前が亀の手の身になります。
亀の手は生物学上、甲殻類ミョウガガイ科に分類されます。雌雄同体で、波によって運ばれてくる餌を蔓脚(まんきゃく)を広げて捕食する習性を持ちます。
スペインでは亀の手のことを PERCEBE(ペルセベ)と呼び、高級食材として珍重しています。甲殻類の一種ということで、どこか海老や蟹を思わせる味わいです。
豚しゃぶの小松菜ソース。
玉葱、豆苗の上に柔らかく火を通した豚しゃぶを乗せ、小松菜と胡麻をベースにしたソースを掛けます。
それにしても、鮮烈な印象を与える亀の手(笑)
塩茹でして頂くわけですが、味噌汁の出汁としても利用できるようです。海のミネラル分がたっぷり含まれていそうですよね。
漁獲高の減少が心配される秋刀魚。
サンマを木の葉状に切る ”木の葉造り” に仕立ててみました。
亀の手がまた入荷したら、次回は栄養分たっぷりの味噌汁を作ってみようと思います。