BS朝日の「鉄道絶景の旅」から企画書が送られてきました。
近鉄沿線の桜を愛でる旅がテーマです。長谷寺の桜がピックアップされるようで、その宿泊先としてお選び頂きました。この度の取材でお世話になった関係者の皆様方、どうもありがとうございました。放送日時は5月13日(木)の20時~20時54分が予定されています。
キンメダイの姿造り。
当日入荷したイサキを使って、大和芋寿司に仕立てます。金目鯛は皮の旨味を生かすため、焼霜造りにしました。車海老や栄螺、鰤、イクラ、鯖の黄身寿司なども盛り込みます。
ヤマトポークの角煮に鏡盛皿料理!松阪から奈良へ乗り継ぐ鉄道旅行
「鉄道絶景の旅」も第275回目を迎えるようです。
旅情を満喫しながら、沿線の桜を楽しむという設定です。近鉄沿線からは若干離れている当館ですが、お声を掛けて頂いたからには心を込めてご準備致します。今年の桜は早く、取材にお越し頂いた頃には大神神社の桜も既に終わっていました。例年であれば大美和の杜展望台の桜が楽しめる時期でしたが、こればかりは致し方ありませんね。
番組取材風景。
かなり明るい照明設備を背に、主役の金目鯛をセッティングします。
魚の種類に関してですが、当日の仕入れ状況にもよりますのでどうぞご了承下さい。
夜間の大正楼外観。
後日、カメラマンの方に撮影にお越し頂きました。
普段は二階の大広間の灯りを点していないのですが、こうして見ると風情がありますね。忙しい時は厨房に張り付いているため、外から大広間を見るのは稀なことです。
ヤマトポークのばら肉。
動物性飼料を与えずに、穀物中心に手間暇かけて育てられた奈良産の豚肉。甘い脂が食欲をそそります。
季節が春ということで、蝶々に模った人参を添えます。
大根や人参で大輪の花を咲かせ、うららかな春を演出します。
当館の中庭も撮影して頂きました。
玄関や客室、それに改装間もない国産桧風呂にもカメラを向けて頂きました。
浴室引き戸の「花喰鳥」もPRしておきましたので、オンエアで流れるかもしれません。
イサキの大和芋寿司。
イサキの皮は引かず、皮付きのままお召し上がり頂きます。ねっとりとした大和芋には黄身を混ぜ、黄身寿司としてお出しします。
キンメダイは口が大きいですね!
深海魚ならではの目の大きさも特徴の一つです。
こちらは鯖の大和芋寿司です。
今回の番組ナレーションは林家たい平さんのようです。
笑点でお馴染みの落語家さんですよね。24時間マラソンのランナーとしても知られます。
伊勢海老のサラダを覆うのは、三輪素麺のトマトソース和え。
三重県磯部産の伊勢海老は、生きたままの状態でボイルしました。氷水で締めてからでないと、”具足の状態”が保てません。近鉄電車は三重県内も走っており、伊勢海老は外せませんよね。
その他、本吉野葛で溶いた大和真菜の胡麻クルミ豆腐、活鯛の兜煮三輪そうめん添え、あすかルビーの豆乳パンナコッタ等々、奈良産食材を中心に献立を組んでみました。
番組内の乗車経路を教えて頂きました。
松阪駅からスタートし、名張駅、室生口大野駅、榛原駅、長谷寺駅、桜井駅を経由し、さらに橿原神宮前駅で乗り換えて飛鳥駅、吉野駅と続くようです。吉野山の桜は圧巻です。コロナ禍で外国人観光客がいないこともあり、例年に比べればゆったりと花見も楽しめることでしょう。
すっぽりと吸い込まれそうな口(笑)
アングルを変えると、また違った表情が見えてきます。
こちらはヒラマサ。
大正元年創業の大正楼。
三輪山の麓で、110年近くもの間皆様からご愛顧頂いています。今回の取材では、【大和名産ご堪能&姿造りプラン】としておもてなし致しました。当日の仕入れ状況にもよりますが、1泊2食付きお一人様22,000円(税込)~となっています。
今年はタイル風呂(瓢箪風呂)の改修工事も予定しています。時代に合わせて変わるところは変わり、維持し続けるところは維持する。吉と出るか否かは先の話で分かりませんが、これからも皆様と共に歩み続けて参りたいと思います。