深海魚の金目鯛(きんめだい)。
赤い魚体と大きな目で知られる高級魚ですね。
冬に旬を迎えるキンメダイが入荷!定番料理の煮付け以外にも、あっさりとした洋風料理に仕立ててみました。
金目鯛(キンメダイ)。
海の中で泳いでいる時は、その体表は鯛のように”薄い桜色”です。頭部から胸までは幅がありますが、尾の方へ向かって細くなります。キンメダイならではの体形ですが、やや歩留まりに難がありそうです。何より金目鯛を特徴付けるのは、大きな目ではないでしょうか。
タペタム反射の金目鯛!皮も美味しい焼き霜造り
今回はキンメダイの皮も頂くことにしました。
火で焙って焼き霜造りにします。柿と玉葱をベースに、ブロッコリーや人参、菜の花も入れたラヴィゴットソースを掛けて供します。
金目鯛の焼き霜造りラヴィゴットソース掛け。
青魚に合うラヴィゴットソースですが、脂ののった鰤やキンメダイでも美味しく頂けます。
瞳の奥にタペタム(tapetum)器官を持ち合わせます。
暗闇で光る猫の目を思い出して頂ければ分かりますね。光を反射増幅させる器官のようで、光の届かない深海でも生きていくことができます。深海魚は概ね目が大きいものですが、キンメダイも例外ではありません。
メヒカリや目鯛は言うに及びませんが、シマガツオなども大きな目をしていましたよね。
シマガツオ入荷!柔らかく赤味を帯びた白身
大神神社団体参拝の予約が入っていた当日、シマガツオ(縞鰹)が入荷しました。 シマガツオを捌くのは今回が初めてということもあり、記念に一つの記事として残しておきます。 深海魚らしく、目が光っているシマガツオ。 その扁平な体形は、どこかマナガツ...
キンメダイの鼻孔。
鼻孔は2つあって、前方の前鼻孔は小さく、後鼻孔は縦に細長く開いています。
金目鯛を煮付けると、真ん丸い水晶体が飛び出してきました(笑) 火を通す前は無色透明ですが、熱を加えると白く濁ります。かなり大きな水晶体でしたが、厚くなったり薄くなったりはしないようです。あくまでも球状を保ち続けます。
皮目の色が綺麗です。
ウルウルした目の金目鯛、冬の今が食べ時ですね。