大野寺の磨崖仏をご案内します。
遥拝所から宇陀川対岸の磨崖仏を望みます。
後光をかたどった光背の中に収まる弥勒菩薩像。その高さは14mにも及びます。
1209年(承元3年)、興福寺の僧・雅縁(がえん)の作。
笠置寺の弥勒石仏を模して、3年がかりで造立されました。
室生寺のアクセス
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1209年開眼供養の摩崖仏
室生寺の末寺に当たる大野寺。
大野寺摩崖仏は、宋人の石工であった伊行末(いぎょうまつ)とその一派が彫刻を施したと伝えられています。
巨大な弥勒菩薩像は、ほんの少しだけ頭をかしげ、挙げた左手に印を結ぶ格好で佇んでいます。
磨崖仏の左下には、2・8m四方の曼荼羅が刻まれています。
境内と道路を隔てる塀。
大野寺の磨崖仏は、境内からでなくとも見ることができます。大野寺境内~道路~宇陀川~磨崖仏と平行に並ぶ格好になっています。道路脇の宇陀川のほとりからも望むことができます。
駐車場に隣接するおトイレの前で撮影。
磨崖仏と桜が描かれていますね。
大野寺は桜の名所としても知られます。
全国でも珍しい、小糸しだれ桜の古木が人気を呼んでいます。桜の開花時期になると、多くの観光客でにぎわいを見せます。
大野寺の山号は「楊柳山」です。
高野三山の山の名前ですね。そういえば、佛隆寺の山号も「摩尼山」で高野三山の一角です。
大野寺の拝観料は200円。
午前8時~午後5時が拝観時間となっています。
磨崖仏の開眼供養が行われた1209年3月7日、時の後鳥羽上皇の御幸もあり、盛大にお祝いが行われたと伝わります。