新鮮な黒ムツが入荷しました。
クロムツはスズキ目ムツ科の魚で、秋から冬にかけて旬を迎えます。赤ムツ(ノドグロ)と共に高級魚として人気があります。黒ムツの体表は紫色がかった黒色です。アカムツは赤いですから、一目見ればその違いは分かりますね。
黒ムツを姿造りにしてみました。
赤ナマコも添えて、野菜の飾り切りで演出します。
赤みがかった白身!上品でコクのあるクロムツ
黒ムツは白身魚です。
柔らかい皮を引くと、赤みがかった白身が姿を現します。ねっとりとした身質で、三枚おろしにしながらその脂のノリを楽しみます。一見すると赤身魚のような色合いで、見るからに味の濃さが伝わってきます。
黒むつと赤ナマコ。
鋭い歯をしていますね。
水深200m~500mの海中に棲息しているようで、大きな目が特徴です。ウロコも取りやすかったですが、身が柔らかいので傷つけないように注意が必要です。
クロムツの体形は紡錘形です。
紡錘形の代表格は鯖(さば)ですが、でっぷりとした感じがよく似ています。歩留まりもいい方だと思います。
脂の乗った魚です。
煮ても焼いても美味しいでしょう。
頭上からカメラを向けます。
両サイドに付く目の大きさがよく分かりますね。
とにかく歯が鋭いので、取り扱う際は要注意です。
骨も比較的柔らかく、腹骨をすいてから思わず口の中に放り込みました(笑) ゆっくり咀嚼しながら黒ムツの旨味を堪能します。そのまま骨ごと胃袋の中に収めます。捨てるところの無い魚ですね。
寒い時期のご馳走です。
赤ナマコのコリコリした食感と、クロムツのまったりした舌触り。両方を行き来しながら、下の上で楽しみます。
頭も格好いい!
姿の良さから舟盛りにも向いている魚だと思います。