真夏を迎える7月から8月に掛けて旬を迎える枝豆。
かき揚げの材料やビールのおつまみ、或いはずんだ和えなどの和え衣にしても美味しい枝豆。夏の枝豆をこよなく愛する人も多いのではないでしょうか。
仕込み作業中の枝豆。
お昼に座敷宴会の予約が入り、古代米サラダの準備のために枝付きの枝豆を大鍋で湯がきます。ざるに上げて粗熱を取り、莢(さや)から実を取り出す作業に入ります。
栄養豊富な枝豆!産毛が濃いほど新鮮
莢のどちら側から取り出せばいいのか、よく話題に上るテーマですよね。
フレッシュなえんどう豆が入荷した時などは、生の状態で莢から実を取り出します。その際は船底に爪を入れてパカッと実を取り出します。
枝豆を調理する際は、一度湯がいて火を通してから実を取り出すわけですが、上の写真のように船底とは反対側の方がパカッ開いているのが見えます。熱を通すことによって自然と開くものなのかもしれません。
火を通した後の船底部分はこんな感じです。
開いていませんよね。
私の経験から言って、枝豆の実の取り出し方は船底とは反対側から行う方が良さそうです。
大神神社の拝殿前にもミスト(噴霧装置)が登場していました。
それにしても暑い!
梅雨明け早々に猛暑日が続き、熱帯夜に悩まされる人も多いでしょう。まさしく枝豆のシーズン到来といったところです。
ご存知のように枝豆には黒い薄皮が付いています。
枝豆とは未成熟大豆のことで、成長すると大豆になるのが枝豆です。
湯がいても取れない黒い薄皮には食物繊維が含まれており、成長後に大豆の表皮になる部分です。生命の根源である胚や胚乳を守る役目を担っているのが薄皮なんです。料理の見栄えとしてはあまり宜しくないので、私はこの黒い薄皮をいつも剥くことにしています。むいた薄皮は後できちんと私の胃袋の中に収まります(笑)
大神神社境内のくすり道にカマキリの雄姿を発見!
大神神社の結婚式が行われる儀式殿の脇から狭井神社へと通じる「くすり道」。
様々な種類の薬草が左右に植えられる階段を上って行くと、左手の手すりの上にカマキリが睨みを利かせていました。
枝豆とほぼ同時期に旬を迎えるトウモロコシ。
鮮度が命のとうもろこしですから、購入後はすぐに火を通して頂くようにしています。食べ切れない場合は、熱が冷めない内にラップをして味落ちを防ぎます。そのまま冷蔵庫で保存するわけですが、出来るだけ早く食べ切るようにしましょう。
黒い薄皮をむくと、綺麗なグリーンの発色が見られます。
枝豆を選ぶときは出来るだけ枝付きのものにしましょう。日持ちが良くて、味が落ちるスピードも比較的緩やかです。莢(さや)の表面の産毛が濃いほど新鮮です。中国語では毛豆(マオドウ)と呼ばれるほど、その産毛の濃さは重要なポイントになります。
枝豆には動物性たんぱく質に似た良質のたんぱく質が含まれ、ビタミンCやビタミンB1も豊富です。記憶力を高めるレシチンや、肝臓を保護するアミノ酸の一種であるメチオニンも含まれているそうですから、健康な体を維持するには是非摂取しておきたいところです。
いよいよ夏本番を迎える奈良。
ご宴会やご宿泊のお客様にも、様々に工夫を凝らした枝豆料理をお召し上がり頂きたいと思います。