万葉集の歌を案内する列車が走っています。
JR奈良駅から高田駅を結ぶ万葉まほろば線。ラッピング列車に揺られながら、万葉の時代に想いを馳せます。
JR三輪駅に停車するラッピング列車。
大伴家持の有名な万葉歌ですね。
わが屋戸の いささ群竹(むらたけ) 吹く風の 音のかそけき この夕(ゆふべ)かも
大伴旅人のラッピング列車!JR万葉まほろば線
JR桜井線改め、万葉まほろば線。車体にラッピングの施されたラッピング列車が走っています。JR三輪駅に停車する列車。山の辺の道をはじめとする、ロマンあふれる万葉の舞台を走る交通手段だけに、万葉集への思い入れには強いものがあります。ラッピングさ...
大伴家持に柿本人麻呂!万葉歌人と共に運行するローカル線
歌の世界を探ります。
わが家の小さな竹の茂みに吹く風の音が、かすかなこの夕べだなぁ・・・そんな意味でしょうか。
古語辞典によれば、「いささ」は造語で「小さい、わずかな、ささやかな」を意味する言葉。”いささ群竹”なんて、何とも粋な表現ですよね。
万葉まほろば線の列車の中。
鳥や花も描かれています。
万葉まほろば線(旧JR桜井線)の沿線には、万葉集の舞台になった名所旧跡が集中しています。山の辺の道などはその代表格でしょう。
ちなみにJR万葉まほろば線を利用する際、大事なワンポイントアドバイスがあります。乗り方に一点注意が必要なのです。2両編成のワンマン列車は、降りる際に2両目のドアが開きません。慌てて1両目の車両に走る羽目に・・・間に合えばいいのですが、乗り過ごす人もおられるようです。
ラッピング列車の車内には万葉歌人の簡単なプロフィールが・・・柿本人麻呂ですね。
大伴家持の歌の解説の続きですが、「かそけき」は漢字で書くと「幽けき」になり、かすかでほのかな様を表します。
~かそけきこの夕(ゆふべ)かも~
ひらがなの柔らかい響きが実に美しく感じられます。
奈良旅行へおでかけの際は、移動手段の一つとしてローカルな雰囲気漂う万葉まほろば線をお勧めします。