宇治川を挟んで平等院と向き合う宇治上神社。
平等院の鎮守社である宇治上神社は、日本最古の神社建築であり世界遺産にも指定されています。
宇治上神社の月兎耳(つきとじ)の向こう側に、拝殿と盛砂が見えます。
兄に帝位を譲るために自殺した菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)を祀る宇治上神社。
桐原水とクチナシの花
宇治上神社の御祭神はウジノワキイラツコの他にも、その兄に当たる仁徳天皇、父・応神天皇の三神とされます。
宇治上神社前の道標。
宇治上神社北側の仏徳山(大吉山)と、宇治上神社と隣接する宇治神社の鳥居が案内されていますね。
うさぎのおみくじ。
宇治上神社の社殿は、菟道稚郎子の離宮「桐原日桁宮」のあった所に建てられているようです。宇治を菟道(うじ)と言うぐらいですから、とにかく兎との深い縁が感じられますね。
うさぎの耳を思わせる月兎耳(つきとじ)が置かれていることからも、うさぎを前面に出して神社をアピールされていることが伺えます。
宇治上神社本殿。
本殿は拝殿の後方に控えます。
覆屋の中に一間社流造りの社が3棟並ぶ構造になっています。平安時代後期の造営と推定されます。
拝殿前にはクチナシの花が咲いていました。
花の色は移ろい、白色から黄色へと変わっていくようです。
宇治上神社拝殿前の盛砂。
清め砂ですね。
上賀茂神社の境内にも立砂が見られましたが、こういうのを見ると自然と厳粛な気持ちになります。
人形には源氏物語の絵が描かれています。
宇治は源氏物語の里としても有名です。宇治市源氏物語ミュージアムが、ここ宇治上神社から徒歩3分ほどの場所にあります。
拝殿向かって右側に湧き出る名水「桐原水(とうげんすい)」。
宇治七名水の中で唯一現存している貴重な水です。飲み水としては利用されていないようですが、柄杓で水をすくうとひんやりして気持ち良かったです。
くちなしの花。
くちなしの実は熟しても口を開かないため、「口無し」という名前が付けられました。沢庵やきんとんの色付け、染料に用いられることでも知られます。
宇治上神社の拝観時間は午前9時から午後4時30分まで。
アクセスは京阪宇治駅から徒歩10分、駐車場はありません。散策路のさわらびの道を歩きながら、立ち寄られてみていはいかがでしょうか?神さびた雰囲気のオススメできる古社です。