初夏に値賀咲イサキが入荷しました。
長崎県のブランド魚で、一本釣りの活〆です。一尾一尾丁寧に処理されているだけあって、その刺身の味は他の追随を許しません。
値賀咲イサキの姿造り。
引き締まった白身で、脂も適度に乗っていました。
五島灘の荒波に揉まれたイサキ!小値賀ブランド
長崎県の五島列島。
東シナ海の五島灘で獲れるイサキで、島々の間を流れる速い海流に棲息しています。小値賀(おぢか)町の未来が明るく咲きますようにとの願いを込め、「値賀咲(ちかさき)」と名付けられたようです。
値賀咲イサキのブランド札。
宇久小値賀漁協と書かれていますね。
宇久島(うくじま)は五島列島最北端の島です。佐世保市に属する島で、火山島とされます。平清盛の弟・平家盛が壇ノ浦の戦いの後、宇久島に逃れて住み着いたと伝わります。その後、五島一円に勢力を伸ばして宇久氏の祖となったという伝説が残ります。
栄螺に鮭、イクラ、アジなどと盛り合わせます。
黄緑色の美しい魚体をした値賀咲イサキ。遠浅の海を泳いでいるようですが、実際にその姿を見てみたいものですね。
ピノガールのゼリー寄せ。
小玉スイカのピノガールは、種まで食べることの出来る西瓜です。種が邪魔で、西瓜を毛嫌いする人もいらっしゃいますよね。ピノガールの種はとても小さく、さほど気にすることなく頂けます。レモン汁を少し落として、味をまとめてみました。
値賀咲イサキを皮付きで炙ります。
焼霜造りでもその美味しさを堪能することが出来ます。
豊後水道の荒波に揉まれた関イサキも絶品でしたが、値賀咲イサキも負けてはいません。産地による競争や食べ比べも面白いでしょうね。ブランド伊佐木を求めて、漁港を巡る旅もおすすめです。