早春の諸子(もろこ)は美味しい!
冬から春にかけて出回るモロコですが、ホンモロコの主産地は琵琶湖です。琵琶湖の固有種だったホンモロコが、各地の湖に移入され繁殖しています。
もろこの唐揚げ。
普段からモロコの甘露煮を先付料理にお出ししています。新鮮なもろこが入荷したら、一度カラッと揚げてみたいなと思っていました。そのまま揚げてもいいですが、一度素焼きしてから揚げると臭味が気になりません。
淡水魚特有のクセを抜く!活き活きした目の新鮮モロコ
新鮮なもろこを見分ける方法は、目と腹のチェックに始まります。
内臓を含む腹がしっかりしているモロコは新鮮です。さらに目が活き活きした個体は間違いなく”買い”ですね。
新鮮な滋賀県産もろこ。
目が訴えかけてきます(^.^) 小さいながらも鱗もしっかり付いていますね。
綺麗な魚体です。
もろこの名前の由来は、たくさんの子を持つことに因むようです。ひと腹に多くの子を持ち、子孫繁栄にあやかって「諸子」と命名されました。
椎茸を土台に盛り、紅芯大根の酢漬けを添えます。
小魚は丸ごと食べるに尽きます。淡水魚にありがちなくせを抜くため、今回は一度素焼きしてから油で揚げました。そんなに硬い骨でもなく、丸ごと頂けます。このまま南蛮漬けにしても美味しいでしょう。
びっくりしたような目!
鱗も心なしか盛り上がっています。この時期ならではの食材ですね。
内臓も出さずに、そのまま調理しました。
もう少し古くなってくると、内臓は取り出した方がいいでしょう。肛門に向って押し出すようにして取り除きます。
惚れ惚れするようなモロコです。
次回はもろこを素焼きして、木の芽味噌で頂く一品にも挑戦してみたいと思います。