アイナメの姿造りをお出ししました。
浅い岩礁域に棲むというアイナメ(鮎並)。
海水魚ですが、鮎のように縄張りを持つことから「鮎並」と書きます。適度に脂肪分もあり、関西エリアでは「アブラメ」と称されることもあります。
アイナメの姿造り。
丸味を帯びた鰭(ひれ)を強調して盛り付けます。
アイナメの焼霜造りをメインにした、アジ、鮭、イクラの刺身盛り合わせ。水玉胡瓜や唐草大根を散らし、華やかに演出します。
アブラメの刺身!旨味の強い皮
3月下旬の大神神社結婚式。 新郎新婦様と親御様にお泊り頂きました。運よく鮮度のいいアブラメが入荷したので、迷わず「姿造り」でおもてなし致します。 アブラメの姿盛り。 関西地方では油目(あぶらめ)と呼んでいますが、標準和名はアイナメ(鮎並)で...
皮目が美味!複数の側線を持つカサゴ目の鮎並
アイナメは非常に淡白な味わいの白身です。
皮が美味しいので、焼霜造りがおすすめです。
細かい鱗を取って三枚におろし、中骨を抜きます。バットに氷を敷き詰め、皮目を上にしてバーナーで焼き付けます。香ばしい匂いが食欲をそそります。
黄色味がかっているのは婚姻色でしょうか。
側線が数本、縦に走っているのが見えます。調べてみると、5本の側線を持つようです。背ビレは真ん中で少し低くなっていますね。
胸びれが弧を描きます。
大きな胸ビレを持つ魚は姿造りに向いています。
今日のデザートは大和茶と栗南瓜の羊羹。
二層の羊羹で、下層に漉し餡の羊羹、上層には大和茶と栗南瓜の錦玉羹を合わせます。
鮎並(あいなめ)はカサゴ目アイナメ科に属するようです。
全体的に丸みを帯びた体形は鮎によく似ています。鮎よりも大きい魚ですが、刺身以外には火を通しても美味しく頂けます。
歯は小さいですね。
ちなみに肝は絶品でした。甘辛くさっと火を通し、そのまったりとしたコクを楽しませて頂きました。
でっぷりした個体。
アイナメを刺身にするのは久しぶりです。そう頻繁に目にする魚ではなく、どちらかと言えば高級魚の仲間に入ります。
勢いを感じさせるアイナメ!
アイナメの姿造りは、やはり胸鰭の見せ方がポイントになりそうです。