御所市柏原にある水平社博物館。
神武天皇社にお参りした後、満願寺川沿いに建つ水平社博物館を訪れました。今回は入館しませんでしたが、博物館前にある西光寺というお寺の存在も知り、被差別部落解放の歴史に触れることができました。
1998年5月に開館しています。
部落解放の歴史や人権を学ぶミュージアムとして人気を集めます。館内には日本初の人権宣言なども展示されているようです。
水平社創立に尽力した西光万吉
社会運動家の西光万吉(さいこうまんきち)。
水平社創立に関わった人物として知られますが、その父は浄土真宗「西光寺」の住職であったと伝わります。博物館の前には川が流れており、そのちょうど向こう岸に西光寺がありました。西光万吉ゆかりの場所に、人権ミュージアムが建っているということになりますね。
御所市コミュニティバス「水平社博物館前」。
マスコットキャラクターのゴセンちゃんが描かれています。
満願寺川に架かる橋。
この川を挟んで、博物館とお寺が向かい合っていました。
橋を渡った所にある西光寺。
御所市柏原は人権の故郷として親しまれているようです。
「人の世に熱あれ、人間に光あれ」と高らかに謳い上げ、大正11年(1922)に創立された全国水平社。
水平社結成の中心を担ったのが柏原市に住む三人の青年でした。ガキ大将だった阪本清一郎、温厚で病弱な西光万吉、そして一番年下の駒井喜作。幼馴染みの三人が力を合わせて全国水平社を創立するに至りました。
山門から中へ入ると、立派な本堂が出迎えてくれます。
明日香村方面から壷阪寺へ向かう国道沿いに、水平社博物館の看板を以前から目にしていました。その存在を知りながら、一度も訪れることのなかった場所です。
こんな近くに、ゆかりのお寺があるとは・・・
水平社博物館の入館料は500円です。
駐車場も6台ほど収容できるようです。次回は是非、水平社博物館の館内にも足を踏み入れてみようと思いました。
ちなみに公共交通機関をご利用の方は、JR掖上駅から徒歩10分となっています。
駅から反対の南方向へ歩いて行けば、三光丸クスリ資料館などもあります。北には水平社博物館、神武天皇社、嗛間神社、西に向かえば掖上鑵子塚古墳があります。JR掖上駅周辺には歴史散策スポットが集中しています。