普段は枯露柿(ころがき)で作る巻柿。
今回は旬を迎えたあんぽ柿でトライしてみました。最終的に包丁でカットする際、少々切りづらい面はありますがお味の方は上々です。中の具には柚子皮と胡桃を使いました。
巻き込む前の巻柿。
柚子と干し柿はお互いによく合います。季節的にもマッチしており、最高の組み合わせだと思います。
福井県伊達市発祥のオレンジ色食材
あんぽ柿は鮮やかなオレンジ色をしています。
パプリカ以外にはなかなか見当たらないオレンジ色の食材。それだけで十分に引き立つ魅力を持っています。普通の干し柿に比べれば、水分も豊富に含まれておりとてもジューシーです。朝食のヨーグルトに入れても美味しいだろうなと思わせます。
出荷の最盛期を迎えたあんぽ柿。
藤原紀香と片岡愛之助のビッグカップルが誕生致しましたが、披露宴の引出物としてもフィーチャーされた食材です。「あんぽ柿」、名前が可愛らしくていいですよね。
実はこのあんぽ柿、単に干しているだけではなく硫黄で燻蒸して乾燥させるという工程を踏んでいます。硫黄は乾燥中に揮発するため、毒性の心配は無いそうです。硫黄燻蒸という一手間が、この美味しい柿を生み出しています。
こちらは生ハムの蛇籠レンコン。
シャキシャキした蓮根も今がシーズンですよね。
先日、とある情報番組で知ったのですが、蓮根と蓮根を繋ぐ”節の部分”に最も栄養素が含まれているそうです。通常は捨てる箇所です。私たちは勿体無いことをしているようです。知らなかったこととはいえ、反省が必要ですね。今後は節の部分も細かく刻むなりして、美味しく頂こうと思います。
見事なオレンジ色のあんぽ柿。
見るからに美味しそうです!
このまま食べても美味しいですが、冷蔵や冷凍保存にも向いています。
巻き込んだ後、ラップにくるみます。
食べきれない分は、冷凍庫で保存しておきます。
硬くて黒っぽい枯露柿も勿論美味しいのですが、それとはまた違った味わいが楽しめます。ところで、枯露柿(ころがき)の名前の由来が面白いですよね。天日で乾燥させる際にコロコロ位置を変える ”転柿(ころがき)” から来ているようです。
良い蓮根を選ぶには、皮の色に注目です。
白いものよりも、少し黄色みがかった茶系統の蓮根が良品です。穴の大きさも均一に揃っているものを選ぶようにしましょう。
美味しい料理を作るには、まずは目利きが大切です。
あんぽ柿の材料となる渋柿ですが、奈良県内に出回る平核無(ひらたねなし)もよく使われているようです。