石川県輪島市産出の漆器。
伝統工芸品として名高い輪島塗ですが、様々なデザインがあることに気付きます。
花の周りに華頭窓のようなデザインが見られます。
お椀の縁には三つの山・・・青海波の省略形のようです。輪島塗椀には鏡面仕上げが多く見られますが、このお椀は素朴な感じがしていいですね。
幾何学模様の輪島塗!歴史を映す時代椀
輪島塗の歴史は古く、平安時代の遺構からも漆製品が発掘されているようです。
一昔前に比べれば需要も減っていますが、ヴァイオリン製作に使われたりするなど、様々なバリエーションで人気を保っています。
同心円状に広がる幾何学模様。
まじまじと輪島塗のデザインを見るのもいいものです。
こんな仕上げ方もあります。
一口に輪島塗と言っても、色々な種類があるようです。
松島蒔絵椀!輪島塗の逸品
俵屋宗達の「松島図屏風」を題材にした金蒔絵。荒磯の風景で知られるモチーフですが、輪島塗のお碗にも見られました!松島蒔絵吸物椀。木箱の中に眠っていた高価なお椀を久しぶりに取り出してみました。
俵屋宗達の『松島図屏風』をモチーフにした”蒔絵椀”も素晴らしかったですよね。
これはまた奇妙なデザインです。
まるで電気が走っているかのような意匠に目が留まります。
中庭の信楽焼タヌキ。
さすがに存在感があります(^.^)
色のコントラストも絶妙です。
普段の厨房作業では仕込みや盛り付けで忙しく、お椀をじっくり見ることがありません。お皿もほぼスルーですね。こうやって空き時間に再確認しておくことも大切だと思います。
それにしても何を表しているのでしょうか。
デザインに意味を求めるのはナンセンスなのかもしれません。一点物の美術工芸品も人気を博す輪島塗です。手元のお椀を眺めながら、わずかな時間を楽しみました。