初夏の大神神社披露宴。
新緑の三輪山は清々しい氣に満ちています。その神山を御神体とする大神神社で執り行われた結婚式。厳かな結婚式の後、大正楼大広間において披露宴が催されました。
高砂装花の百合。
ひときわ目を見張る大輪の百合です。
金屏風を背にした主役のテーブルを彩ります。紫陽花やカーネーションが脇を固め、今の季節にふさわしい花々の競演です。いいですね、百合!
葯が取り除かれた切り花の百合
よく見てみると、百合の花の真ん中からニョキッと長い雌しべが飛び出しています。
その周りを取り囲むように伸びる6本の雄しべ。どうやら雄しべの葯(やく)は既に取り除かれているようです。切り花を長持ちさせるための処置だと聞きます。時間の経過と共に葯が膨らみ、花粉が出てきます。その花粉が服にでも付いたらさぁ大変!服の汚れを落とすのはなかなか大変なようです。
袋状の ”葯” の無い百合も寂しいような気もしますが、会場装花としては致し方のないことですね。
百合と言えば、大神神社のささゆりが思い出されます。
大神神社にとっては御神花とも言われる花で、毎年梅雨の時期になると、境内の一角にささゆり園が開園します。3年前に訪れた時、ささゆり園の記念品を購入しました。今も私の書斎で活躍しています。
鏡開きの酒樽と木槌。
新郎様、新婦様がこの木槌を手に酒樽を開きます。
会場が一体となる瞬間ですね。
今年のゴールデンウイークは概ね天候にも恵まれました。
全国津々浦々の行楽地は例年にも増して賑わったのではないでしょうか。
雌しべが一本、天に向かって伸びていますね。
その周りを雄しべが取り囲みます。葯こそ見られませんが、これも花の命を継続させるための手段です。花屋さんにもきっと、色々なご苦労があるんでしょうね。
ゲストテーブルにも卓上装花が飾られます。
お座敷宴会スタイルだった2015年以前までは、会場装花と言えば高砂席の両サイドに立つスタンド花のみでした。お座敷用宴会テーブルが搬入されて以降は、新たにゲストテーブルを彩る卓上装花もお目見えしています。
紫陽花の一種のようですが、随分早い時期から開花するんですね。
百合や紫陽花を見ていると、今年も夏がやって来たんだなと思います。季節の移ろいを卓上装花で知る一日となりました。
新郎新婦様、ご結婚おめでとうございます。
Happy Wedding !