5月末に執り行われた大神神社結婚式。
挙式後の披露宴会場である当館大広間に会場装花が届けられました。いつもは厨房から離れられないタイミングなのですが、運良く花屋さんに装花の名前をお伺いすることができました。
会食前に届けられたトルコキキョウ。
日本で品種改良が重ねられ、今では様々な種類のトルコ桔梗が見られるようになったそうです。開いた花の形がトルコ人のターバンに似ていることからトルコの名が冠されていますが、実はアメリカのテキサス州原産の花とされます。
永遠の愛、花嫁の感傷を代弁するトルコ桔梗
トルコキキョウにも花言葉があります。
「希望」「清々しい美しさ」「永遠の愛」「花嫁の感傷」「良い語らい」、これらは皆トルコキキョウの花言葉とされます。夏の花のイメージのあるトルコキキョウですが、結婚式にゆかりのある言葉が並びます。
本日は約40名様の会食となりました。
カメラマンや司会者の方も入られて、大いに盛り上がりを見せました。唯一残念なのは、その場に私が居合わせられないこと・・・いつものことですが、厨房で料理と盛り付けに奮闘していました。
この日は翌日にも結婚披露宴2組を控え、さらに宿泊客もほぼ満室とあっててんやわんやの大騒ぎでした。
鏡開きの酒樽も届きます。
披露宴会場の向かって右奥、高砂席の横辺りが酒樽の定位置となります。
鏡開きとくれば枡が必要になります。
末席のテーブルに枡を積み重ねて準備OKです。
トルコキキョウは竜胆(りんどう)科の花なんだそうです。
属名をユーストマ(Eustoma)と言い、ギリシャ語のeu(良い)stoma(口)に由来しているようです。奥へ行くほどすぼまっていく花の形を言い表しているとかで、トルコキキョウの特徴をよくとらえています。
暑くなってくると花の種類も少なくなってきますが、そんな時に元気な花を咲かせてくれるのは有難いですよね。
桜や藤、それにツツジや杜若も咲き終わり、梅雨時の紫陽花が咲くまでの間、ちょっぴり寂しげな感じもする時節柄です。そんな中にあって、強い光を好むトルコ桔梗などはいよいよこれからが見頃ではないでしょうか。
花の名前は聞いたことがあっても、実際にトルコ桔梗ってどんな花なのか気にも留めたことがありませんでした。
結婚式のお仕事を頂くようになってから、興味の幅が広がったような気が致します。
黄金の折鶴。
新郎新婦様の手作りなのでしょうか、いわゆる千羽鶴の鶴とはまた違った折り方のようです。
結婚式によく似合うラグジュアリーな雰囲気を纏います。
結婚式の1週間ほど前に、新郎新婦様に献立の内容をお知らせ致しました。
おそらくこの巻物風の紙に、その献立表が記されているのかもしれませんね。
新郎新婦様、並びにご列席の皆様方、この度はご結婚おめでとうございました!
大神様のご加護の元、末永くお幸せにお過ごし下さいますよう祈念致します。