日本の伝統を映すかんざし!結婚式前撮り

結婚式の前撮りを控え、スタッフの方にお願いして小道具をいくつか見せて頂きました。

その中でも特に、日本の伝統的装飾具である「かんざし」が目を引きました。当館でももう30数年前になりますが、芸者さんたちが簪(かんざし)を髪に挿しておられた記憶が蘇ります。

かんざし・結婚式の前撮り

和装前撮りに使われるかんざし。

この垂れ下がったデザインがいいんでしょうね。たわわに咲き誇る藤の花か、あるいは枝垂れ桜を思わせます。日本人の美的感覚に寄り添う、素敵なかんざしです。

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クリスタルのかんざしに、白無垢下の掛下

かんざしとは?

かんざしという言葉は、髪の毛に挿すところから「髪挿し」が転訛した形だと言われます。

長い年月を経て、言葉が変化していく転訛(てんか)ですね。書き言葉と口頭の言葉は、歳月を経ることによって自然とお互いに違って参ります。言い易いように言葉が変化していくのは自然の成り行きでもあります。「かみざし、かみざし」と言っている間に、いつの間にか「かんざし」になったのでしょう。

クリスタルのかんざし

クリスタルのかんざし。

クリスタルの輝きは、いかにも現代風にアレンジされた印象を受けますね。

今日も良い天気のようですので、和装ロケーション撮影の成功を願います。

大正楼控室

今回は大正楼客室をお仕度用にお使い頂きました。

控室の机上には、本日の撮影のためにファッション雑誌が数冊並べられます。

「嫁ぐ日のきもの事典」や「花嫁ヘア」の文字が躍ります。お客様であられる新郎新婦様とご相談の上、今日の撮影のヘアスタイルや着付けが決まっていくようです。

ホットカーラー

机上にはホットカーラーもスタンバイしています。

巻き方を指南するネット情報も人気を博していますよね。髪の毛にボリュームを持たせるヘアアレンジには欠かせない道具で、電熱で温めた後、毛髪を巻いてカールさせるプラスチック製の器具です。

スタッフの方に「これは何という道具ですか?」とお尋ねしたところ、「ホットカラーです」というお答えを頂きました。てっきりホットカラーだと勘違いしておりましたが、私の無知による聞き間違いで、正しくは「ホットカーラー hot curler 」です。そう、発音上は ”カーラー” と伸ばします(笑)

結婚式前撮りの小道具

結婚式前撮りの小道具が揃っています。

さすがは本格的なプロのお仕事ですね。素人の私には、どれも見慣れない物ばかりです。

和装前撮りに使われるくし

くしも見慣れない形をしています。

間隔の開いたくしの形に、しばし見入ってしまいました。

花かんざし

随分色々な種類の飾り道具が用意されています。

かんざしの英語翻訳は hair slide, hair stick などとされますが、単純に kanzashi でも通用するようです。

日本発祥のかんざしは、世界共通の言葉にもなっています。秋のブライダルシーズンですので、大神神社の婚礼料理に柿を食材としてよく使います。その柿も世界共通語として知られており、翻訳無しの kaki で十分に通用します。昨今は一時のブームも去った感がありますが、カラオケなども世界に通用する言葉ですよね。

掛け下

白無垢の下に着用する掛下(かけした)。

スタッフの方に広げて頂き、控室の中で撮影致しました。

クリスタルのかんざし

再びクリスタルのかんざし。

大正楼館内での撮影の後、恵比須神社や初瀬川河川敷での撮影に移る予定です。さぁ、そろそろ本日ご宿泊のお客様にお出しするお料理の準備に取り掛かりたいと思います!

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