結婚式の披露宴会場を飾るテーブルフラワー。
フローリストさんと相談しながら、季節や会場に合った花を選びます。そのプロセスがまた楽しく、挙式日までの気分を盛り上げてくれます。10月の三連休に催された披露宴に素敵な卓上装花が添えられました。
竹筒の卓上装花。
大神神社の挙式の後、料理旅館大正楼の大広間にて披露宴が執り行われました。
当日の結婚式は朝一番の午前10時でした。当館でのご会食が正午12時ということで、早朝から厨房で忙しく働いておりました。従業員から花屋さんがお越しになられていることを聞かされ、大慌てで玄関口に出向いたところ、いつもの花屋さんではないことに気付きます。そこで、新婦様からお電話を頂戴したことを思い出しました。お知り合いの方に卓上装花を頼まれていたのです。
和婚向けテーブルフラワーと秋の紅葉
そのまま二階の会場をご案内し、素敵な卓上装花を控え間に準備します。
和婚にピッタリのテーブルフラワーではないでしょうか。
神社婚の後の食事会が当館の大広間ということで、全てが和テイストで統一されています。そこに登場した竹の卓上装花を見て、思わず感嘆の声を漏らしてしまいました。
テーブルの真ん中に竹筒を台座にした卓上装花を飾ります。
数年前まで当館の披露宴会場はお膳でご会食頂くお座敷スタイルでした。高齢化社会を反映して、現在では宴会用テーブルと高座椅子のセットとなっています。さすがに御膳には卓上装花を飾ることはできませんからね。座敷用宴会テーブルへの仕様変更は、そのまま卓上装花の受け皿にもなっています。
落ち着いた色合いのダリアがよく映えます。
竹は縁起物ですよね。松竹梅の一角を占め、節目節目が上向きの成長をイメージさせます。
高砂会場装花も艶やかです!
こちらはいつもお世話になっている花屋さんに飾って頂きました。
こちらは、晩秋を先取りする紅葉ですね。
これは素晴らしい!
10月のこの時期に色付く葉にお目にかかれるとは、花屋さんによる心憎いばかりの演出が光ります。
蛇のような石化柳と引出物兼用の席札扇子
ご列席の方々のお名前を記した席札。
結婚披露宴には無くてはならないアイテムですが、今回は引出物としてもご利用頂ける席札扇子をチョイスして頂きました。
当館でも人気の商品です。御入用の方がいらっしゃいましたら、どうぞご遠慮なくお申し付けください。
席札扇子がスタンバイ。
結婚式当日で終わってしまうのではなく、その後もご活用いただける人気の引出物です。
親族の方々の名入れで、暑い夏には扇子としてご利用頂けます。
この角度から見ると、竹筒の足場が実に可愛いですね。
会場装花の石化柳(せっかやなぎ)。
昇竜のように曲がりくねっています!一つとして同じ形状のものは無いそうです。どこへ向かってどの角度で伸びていくのか分からない、実に不思議な植物です。茎や枝が帯状に堅くなる現象を帯化(たいか)と言うようです。突然変異によって平らになるのですが、石化柳という品種もその遺伝子は固定されているのでしょうか。
大神神社には蛇の神様が鎮まります。
蛇神とも縁が深いわけですが、石化柳の別名は蛇竜柳です。なんだか近しいものを感じますよね。
鏡開きの酒樽も届けられました。
四斗樽を槌で開けて、祝宴の始まりとなります。
見れば見るほどイイですね。
ちょっとした間仕切りにもなりそうです。
石化柳が装花全体のワンポイントとして使われているのが分かります。
こういうのが一つあると、程よいアクセントになりますよね。
お裁縫の針山を意味するピンクッション(Pin Cushion)の花も会場を彩ります。
まるで花火のような華やかさですね。
卓上装花の費用ですが、概ね3,500円前後となります。
今回の竹筒バージョンのお値段は外注ということで定かではありませんが、大体3,500円の見積もりとなります。
ご列席頂く方々の人数によって、その発注数も変わってくるでしょうね。一つのテーブルが4名掛けになりますので、各テーブルに一つの準備となると、30名様で計7つの卓上装花が必要になります。
祝いの席にはやはり花が求められます。
会場に一歩足を踏み入れただけで、パッと雰囲気が明るくなります。花のチカラはすごいですね、改めて恐れ入りました。