鼓坂の由来!手向山八幡宮の転害会

明石家さんまさんの母校で知られる奈良市立鼓阪小学校。

その東側に、大仏池へと続く鼓坂(つざか)があります。あまり気にも留めずに上り下りしていましたが、この鼓坂という地名には手向山八幡宮との関係が語り継がれます。

鼓坂

大仏池方面から北へ下る坂道。

左手には鼓阪幼稚園が見えます。このまま真っ直ぐ進めば、春日山ドライブウェイへ向かいます。道路右手に車が停車していますが、あの辺りを左折すると右手に鼓阪小学校の正門が見えてきます。その突き当りが転害門の裏手です。時折鹿が歩いている長閑なエリアですが、最近は猪も出没するようです。

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楽人が坂の途中で打つ鼓!鼓坂の歴史

東大寺の鎮守神である手向山八幡宮。

大仏殿の東上手に鎮座しますが、大分の宇佐八幡宮から勧請されています。宇佐から影向した神事を再現する祭礼が、手向山八幡宮の『転害会』です。

毎年10月5日に行われますが、昔は旧暦9月3日に勅祭として実施されていたようです。

東大寺転害門

国宝の東大寺転害門。

両翼を広げたような立派な門です。転害門を抜けた奥に鼓坂はあります。

転害門は祭礼の際、神輿を安置する場所だったようです。要するに御旅所ですね。

転害門と観光案内所の道標

転害門と観光案内所の道標。

左手の坂が鼓坂です。

手向山八幡宮の転害会では、雅楽寮の楽人が坂の途中で鼓を打ったと伝えられます。おそらくこの坂を賑やかに通過して行くのでしょう。

手向山八幡宮の境内へ足を延ばせば、向かい鳩の紋や菅原道真の腰掛石に出会えます。緑あふれる若草山の麓へも通じていますので、是非一度訪れてみて下さい。

菅原道真の腰掛石
東大寺の守護神として知られる手向山八幡宮。 その境内に、菅原道真の腰掛石が祀られています。昔の人の旅における主な移動手段は歩くことでした。歩いて歩いて歩いて、ひたすら歩いてそこに石を見つければ、つい腰を掛けたくもなるのでしょうね(笑)...

転害会の神輿礎石

転害門の中の神輿礎石。

4つの礎石が今も残されています。

この上に神輿が置かれ、神様も移動の疲れを癒しながら一服されるのでしょう。

正倉院と東大寺の道標

坂道を上がった所に、正倉院と東大寺を示す道案内が付いていました。

大仏池の向こうに大仏殿を望みます。

正倉院境内から転害門付近の地名を鼓坂と言います。今気付きましたが、小学校や幼稚園には ”こざとへん” の「阪」が使われていますね。今も鼓阪小学校の応接室には、さんまさんが友人たちと捕まえたムササビの剥製が飾られているそうです。