葛城市の當麻山口神社。
二上山の麓に鎮座し、「大和国十四所(やまとのくにじゅうよんしょ)山口神社」の一つに名を連ねます。山口神社の御祭神と言えば、山の神である大山祗命(オオヤマツミノミコト)ですね。
式内大社の當麻山口神社。
袖柱の付いた両部鳥居が出迎えます。
社号標にある「式内大社」は、延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)に記載される社格を意味します。要するに官社に指定された神社で、官(朝廷、国)から幣帛を奉納されていました。祈年祭には幣帛と共に、馬一頭が奉られていたそうです。
二上山雌岳の登山口手前!山の神を祀る式内社
當麻山口神社の右手前には傘堂があります。
真柱一本で建つ宝形造りの傘堂。郡山藩主・本多政勝の影堂(えいどう)として家臣によって建立されました。傘堂に目が行きがちで、ついうっかり見過ごしがちな神社なのかもしれません。傘堂からそのまま登山口へ向かう人も多いことでしょう。
當麻山口神社の手水石。
拝殿左手前にありました。紙垂が下がり、独特の存在感を解き放ちます。
當麻山口神社にはオオヤマツミの他にも、天津日高日子番能邇邇芸命と木花之佐久夜毘売のご夫婦二柱が合祀されているようです。
當麻山口神社の幟旗。
4月23日にはおんだ祭りが行われます。春の例祭の御田植祭ですね。
立派な石燈籠。
式内大社の風格を感じさせる佇まいです。
鳥居を抜けた参道脇に、春日若宮神社(末社)が祀られていました。
春日若宮神社の御祭神は、天忍雲根命(あめのおしくもねのみこと)で水の神とされます。
百度石ですね。
正面一段高い所に拝殿が見えています。神域は奥行きがあり、スピリチュアルな雰囲気が漂います。
手水石の皴(しわ)。
複雑に入る割れ目のようなシワが印象的です。
當麻山口神社の拝殿。
境内には摂社として、當麻都比古神社(たいまつひこ)も祀られていました。
向かって右側、阿形の狛犬。
脚に結び付けられた細縄は、止め事祈願のものでしょうか。
登山口から続く大龍寺、祐泉寺も案内されていました。
二上山の岳のぼり。
道の向こうには鳥谷口古墳があります。
風にはためく「岳(だけ)のぼり」・・・毎年4月23日に二上山へ登る年中行事ですね。かつては二上山の山頂でご馳走を食べ、五穀豊穣を祈る行事だったようです。現在は登山を楽しみながら清掃活動を行います。事前の申し込みは不要で、誰でも参加することが出来ます。
山頂(馬の背)のトイレが故障中のようです。
麓のトイレで用を済ませて、登山を楽しみましょう。
奈良県内各地の山口神社も山の入口付近にあります。當麻山口神社と二上山は切っても切れない深い関係にあることがうかがえますね。