葛城市内唯一のJR駅を訪れました。
北花内にあるJR大和新庄駅ですが、昭和59年から無人駅化しています。ICカードのICOCAは利用可能で、線路の上を跨ぐ跨線橋(こせんきょう)が架かっていました。
JR和歌山線の大和新庄駅。
駅前には停車場やロータリーが整備されています。
駅舎は国道24号線の東に位置します。大和高田市街地から御所方面へ向かうと、Y字の柿本北交差点に出ます。そこを左へ取り、しばらく進むと左手に駅舎がありました。
昭和62年に竣工した北花内跨線橋!飯豊天皇御陵の最寄駅
北花内と言えば、飯豊天皇の陵(みささぎ)があります。
「花内」の地名由来にも深く関わる飯豊天皇。面白い言い伝えがありますので、ここにご紹介しておきます。
ある日、飯豊天皇がお酒を嗜んでいました。そこへ桜の花びらが盃の中に落ち、“花落”が「花内」へ転訛したというお話です。一つの地名説話ですが、大和新庄駅を降り立ったならば、是非「飯豊天皇埴口丘陵」をお訪ね下さい。
葛城市コミュニティバスの停留所にもなっていました。
葛城市のゆるキャラ「蓮花(れんか)ちゃん」ですね。當麻寺の中将姫をモチーフにしています。右向こうに見える平屋建ては、日本生命の社屋でした。
北花内跨線橋。
跨線橋(こせんきょう)とは、鉄道線路を立体交差で越えるために架けられた橋のことです。歩いて渡る橋ですので、「跨線歩道橋」ということになりますね。
先日、国道309号線を吉野口方面へ走っていると「吉野口跨線橋」がありました。近鉄吉野線とJR和歌山線を跨(また)ぐ道路で、分類上は「跨線道路橋」になります。
跨線橋から見下ろす大和新庄駅のプラットフォーム。
JR高田駅とJR御所駅の中間地点に大和新庄駅はあります。
大和高田市総合公園をはじめ、葛城市新庄スポーツセンター、奥田捨篠池(奥田のハス池)へは跨線橋を渡り、線路の東側へ出ます。
大和新庄駅前の停車場。
駅から西へ進み、国道24号からさらに西側に飯豊天皇のお墓があります。
飯豊天皇埴口丘陵(はにくちのおかのみささぎ)。
全長90mの前方後円墳で、宮内庁の管轄です。
国道24号線沿いのバス停「北花内」。
この辺りは大型商業施設の集まるエリアで、車の往来は多い方だと思われます。
一方のJR大和新庄駅周辺は比較的静かです。
主に周辺住民が利用する駅なのでしょう。
駅から徒歩で、柿本北交差点方面へ戻ります。
カーブミラーの住所表示に“葛城市柿本”と出ています。柿本人麻呂を祀る柿本神社もすぐ近くです。少し離れていますが、南方には角刺神社や葛城市歴史博物館もあります。葛城市内に一つしかないJR駅を利用して観光してみるのも面白そうですね。
ちなみに近鉄御所線の新庄駅もそう離れていません。国道24号線の西側にあり、徒歩でアクセスできる観光スポットも似通っています。