奈良県桜井市の新屋敷。
大和川の西に広がる集落ですが、初めて徒歩で向かいました。田原本から桜井へ通じる県道14号線の東に位置し、普段は車で通り抜けるエリアです。車道からこんもりとした杜が見え、以前から気になっていた場所です。
新屋敷の春日神社。
入り組んだ道沿いに春日社が鎮座していました。
三輪山麓から新屋敷へ!歴史ある屋敷跡
この日、私は三輪大橋から西へ歩いて行きました。
初瀬川沿いを西へ進み、ハナミズキの並木道を横断します。そのまま農道を西へ西へと歩いて行くのですが、途中で振り返ると三輪山の美しい山容が目に飛び込んできます。新屋敷から東の方角は延々と田園地帯が広がります。邪魔する建物もなく、三輪山の遠景が楽しめるおすすめスポットになっています。
新屋敷の集落内に入ると、小さな公園がありました。
八重桜がほぼ満開でした。
三輪山の稜線が美しいですね。こうして見ると、向かって右方向の金屋方面へ長く伸びているのが分かります。三輪山から椿山へと連なるポイントですね。
春日神社の南側へ回り込みます。
珍しい形の石燈籠が二基建っています。
歴史ある佇まいの屋敷跡。
春日神社の北側にありました。既に表札も外され、今は空き家のようです。かなり大きな建物で、ぐるりと周りを歩いてみました。
塀には草が生い茂り、かなりの時間が流れています。
神社の前にあることから、ひょっとすると「新屋敷」の地名由来にでもなっているのだろうかと推測します。勝手な憶測に過ぎないかもしれませんが、そう思わせるだけの敷地です。
願主でしょうか、肥前屋大兵衛と刻みます。
いかにも昔の人の名前ですね。
新屋敷坐春日神社の拝殿。
二体の狛犬が神前を守護していました。
苔生した狛犬。
こちらも古色蒼然としています。
拝殿左横には、金比羅大権現を祀ります。
コンピラさんの横を通って奥へ行けそうです。
春日神社の本殿。
拝殿奥に朱塗りの本殿が祀られていました。
足元には玉石を敷き詰め、注連縄と紙垂で結界を張ります。
新屋敷集落の入口付近。
お地蔵さんですね。
たまには遠出してみるのもいいものです。
ありふれた日常に変化が生じます。三輪山の風景を楽しむには新屋敷がいいと言いますが、実体験として人にも勧められそうです。