大和国一之宮の大神神社を中心とする大和七福八宝めぐり。
橿原市のおふさ観音には、商売繁盛の神「七福神の恵比須天」が祀られています。
おふさ観音の恵比須尊社。
バラまつり開催中のおふさ観音を拝観した際、本堂向って左手の恵比須様を発見しました。
コンプリートしたくなる霊場巡り!商売繁盛祈願の恵比須様
えべっさんと言えば、三輪山の麓に鎮座する三輪坐恵比須神社です。
ところが、大和七福八宝めぐりに名を連ねているのは薔薇の名所として知られるおふさ観音でした。
お馴染みの格好で座していらっしゃいます。
バラまつりの後には風鈴まつりが催されるおふさ観音。
様々な催し物で参拝客を集めるおふさ観音のことを思えば、商売繁盛の恵比須様とのつながりも納得ができるような気がします。
恵比須尊社と大師堂。
本堂左手には、向かって左から三宝荒神堂、恵比須尊社、大師堂が並び建ちます。
広大な敷地面積を誇る藤原宮跡を見学してきた後だけに、こぢんまりとしたおふさ観音の境内が実に対照的です。最寄駅はJR畝傍駅で、これまた広大な面積を誇る橿原神宮とも割と近い場所に位置しています。
2013年の干支である巳が描かれた干支絵馬。
バラにも色々な種類があるんですね。境内には所狭しと、立体的な工夫が凝らされた薔薇のディスプレイを見ることができます。
鐘楼堂と山門の方向を望みます。
山門前の道路を東へ進むと、藤原宮跡や御厨子観音(御厨子神社)へと続きます。
二頭の狛犬が恵比須尊社を守ります。
恵比須様は大神神社に祀られる大物主神の御子であると伝えられます。ここおふさ観音からも、遥か北東方向に三輪山を望みます。三輪山麓と言うには少し離れているような気も致しますが、広く見積もれば、藤原宮跡を含めたおふさ観音周辺も三輪山麓に入るのかもしれません。
開花前のバラの蕾。
大和七福八宝霊場は、大黒天の長谷寺、福禄寿神の談山神社、弁財天の安倍文殊院、毘沙門天の朝護孫子寺、布袋尊の当麻寺中之坊、寿老神の久米寺、恵比須天のおふさ観音、そしてこれらの七福を倍増させる七福倍増の大神神社から形成されます。
奈良観光の一つの切り口として押さえておきたい大和七福八宝巡り。
霊場巡りは次に訪れる寺社への思いを募らせますよね。