天理市中山町にある中山大塚古墳。
山の辺の道の長岳寺から北へ1㎞ほどの場所に、中山大塚古墳という前方後円墳があります。4世紀初めの古墳時代に築造されています。
柿本人麻呂の万葉歌碑前から中山大塚古墳を望みます。
中山大塚古墳は、大和(おおやまと)古墳群に含まれる全長132mの前方後円墳です。
大和稚宮神社と後円部の竪穴式石室
墳丘上に、大和(おおやまと)神社の末社”御座所坐神社” が鎮座しています。
前方部の南西角に鎮座する大和稚宮(おおやまとわかみや)神社は大和神社の御旅所であり、毎年4月1日に大和神社から当地まで神輿渡しが行われます。鉦鼓を「ちゃんちゃん」と打ち鳴らしながら進むことから、「ちゃんちゃん祭」と呼ばれ、大和の春を告げる伝統行事として知られます。
御座所坐神社の横には、歯の神様・歯定神社が鎮座します。
歯の形に似せた磐座に注連縄が張られていました。
山の辺の道に咲くみかんの花。
初夏の薫風の中、そぞろ歩きの山の辺の道でみかんの花を見つけました。甘い香りが辺りに漂い、ハイキングの楽しみを倍増させてくれます。
中山大塚古墳の墳丘は、前方部が一段、後円部は二段の構成になっています。
気になる埋葬施設ですが、後円部中央の墓壙内に竪穴式石室が築かれていました。
長岳寺から徒歩15分ほどでアクセスすることができます。山の辺の道の途上にある古墳ですので、数多くのハイカーたちが立ち寄る古墳としても知られます。