天理市の桃尾の滝!夏のパワースポット

天理市滝本町の名所・桃尾の滝。

神さぶる石上神宮の上手に、清らかな水を湛える「桃尾の滝」というパワースポットがあります。

桃尾の滝

桃尾の滝の手前にお不動さんの石仏が祀られています。

滝壼の向かって左側には、鎌倉時代中期の作と伝えられる不動三尊磨崖仏も見られました。

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7月の滝開き神事!古今和歌集『布留の滝』

海に囲まれた日本。

夏休み前になると、各地で海開きが行われますよね。”海無し県”の奈良県ですが、桃尾の滝では7月に滝開きが行われます。あまり聞き慣れない「滝開き」は、桃尾の滝を表すキーワードでもあります。

桃尾の滝周辺地図

桃尾の滝の駐車場前に周辺地図が案内されていました。

桃尾の滝のある場所は、明治時代までは密教寺院の桃尾山蓮華王院龍福寺の境内地であったと言われます。桃尾の滝からさらに上手へ行くと、龍福寺跡大親寺に到着します。どうやら紫陽花の名所のようですね。

桃尾の滝

落差23mの桃尾の滝。

今回は車で桃尾の滝へアクセスしたのですが、行き方が分からなくて少し迷ってしまいました。

国道169号線の勾田町交差点を東へ取り、道なりに国道25号線を進んで行きます。途中でトンネルを抜けてさらに進むと、「桃尾の滝」と書かれた青い幟(のぼり)が道路脇に見えてきました。

この辺りかなと思って注意していると、左手に桃尾の滝へ向かう道が見えました。ところが、その道が対向不可能なほどに狭かったので、近くに駐車場は無いかそのまま進んで探していると、「上滝本」と書かれたバス停まで出てしまいました。

上滝本バス停

奈良交通の上滝本バス停留所。

これはやはり、先程目にした左折する道を上がって行くのではないかと思い、来た道を引き返すことにしました。

上滝本周辺道路

国道25号線の上滝本バス停付近から、今来た道を振り返ります。

この道を300mほど引き返して右折すれば、桃尾の滝へとアクセスできるはずです。

桃尾の滝の道案内

やはり間違いはありませんでした。

ここから500mほど上がって行けば、桃尾の滝へ到着します。

桃尾の滝アクセスルート

途中で道が二手に分かれていました。

桃尾の滝アクセスルートの重要ポイントですね。どうやら車道は左手のようです。

歩いて右へ上がって行けば、石上神宮の元宮へアクセスします。

桃尾の滝アクセス案内

あと200mの道のりで、桃尾の滝の駐車場へ到着します。

この辺りから道端には石仏が見られ、古道ウォーキングを楽しむ人にもおすすめのスポットとなっています。

桃尾の滝駐車場

桃尾の滝駐車場

さらに上手の、桃尾の滝手前にも駐車場が用意されています。どちらも駐車料金は無料です。駐車場に到着するまで、対向する車が現れないことを祈りながらの道程でした。

桃尾の滝の花壇

滝の手前には、木造の休憩小屋も設けられていました。

さすがにこの辺りまで来ると、ひんやりとしていて体感温度も下がります。

桃尾の滝の幟旗

桃尾の滝の幟には、「古今和歌集にも詠まれた名滝」と書かれています。

桃尾の滝の滝開き神事は、7月の第三日曜日に執り行われていますが、時間は午後2時からのようです。そう言えば、今夏の新聞紙面でも滝開きの神事が採り上げられていたのを思い出します。

幟の向こう側には、大国見登山コースが案内されています。

天理市案内板

後嵯峨天皇の歌が案内されていました。

” 今はまた 行きても見ばや 石の上 ふるの滝津瀬 跡をたづねて ”

桃尾の滝は後嵯峨天皇僧正遍照らが、古今和歌集において「布留の滝」と詠んだことでも知られます。布留川の上流に位置する桃尾の滝は、古来より人々の心を引き付けてやまない名滝だったのでしょうね。

布留川と言えば、高橋姓の源流にもなった布留の高橋のことを思い出します。歴史にその名を刻む布留川の流れに身を任せ、古代へのタイムスリップを楽しみます。

桃尾の滝の紙垂

桃尾の滝の紙垂と注連縄。

ここから先は、桃尾の滝の聖域を示します。

白龍大神

「白龍大神」と刻みます。

龍神信仰との結び付きを感じますね。

桃尾の滝

流れ落ちる滝の真ん中に、小さな石仏が見えます。

お不動さんなのでしょうか。

桃尾の滝の盛塩

滝壺の手前の至る所に盛り塩が見られました。

古来より禊の場所でもあったことが伺えます。

桃尾の滝の御神水

四角い石に穴が開けられ、そこから勢い良く清らかな水が噴き出ています。

御神水を求める人もいらっしゃるのかもしれませんね。

大親寺・大国見山の道標

桃尾の滝から大親寺までは500m、大国見山へは1.4㎞の道のりです。

さすがに時間も限られていたので、今回は大親寺を参拝することはできませんでしたが、次回は是非この先も歩いてみようと思います。

登山杖

木の杖のような物が置かれていました。

登山で使われる杖なのでしょうか。

桃尾の滝の祠

桃尾の滝の手前左側には祠のようなものも見られました。

何か祀られているのでしょう。

桃尾の滝

桃尾の滝へのアクセスは、天理駅からだと車で約15分の道のりです。

天理駅から奈良交通バスで上滝本バス停下車後、徒歩10分ほどでアクセスできます。石上神宮からも割と近い場所にある滝ですので、パワースポット巡りの一環として訪れてみるのもいいでしょうね。

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