奈良市漢国町に鎮座する漢国神社。
奈良饅頭の元祖を祀る林(りん)神社が境内にあり、お饅頭の祭事で知られます。そんな漢国神社で見つけた懸魚をご紹介します。カブラの形状を思わせる蕪懸魚ですね。
両サイドに鰭(ひれ)の付いた鰭付き蕪懸魚。
六葉のデザインも映えます。
『大三輪神三社鎮座次第』に記された漢国神社の歴史
饅頭のイメージの強い漢国神社ですが、実は大神神社と深い関係があるようです。
漢国神社の前の通りを南へ行くと、大神神社の境外摂社・率川神社に辿り着きます。
松皮菱と饅頭の神様@漢國神社
やすらぎの道沿いにある漢国神社にお参りして来ました。読み方は漢国(かんごう)で、鎮座地も奈良市漢国町となっています。旧県社であり、かつては韓国・勘興・漢郷とも記されたようです。饅頭の祖神を祀る林神社が境内に祀られます。同じ通り沿いにある率川...
漢国神社は歴代神主の大三輪氏によって祀られてきたようです。
その後、春日大社の末社となり興福寺の支配を受けることになりますが、それ以前は大神神社との関わりがあったと記されています。
漢国神社の狛犬。
阿形の狛犬ですね。
歴史を遡ること推古天皇元年(593)、大三輪君白堤が勅を奉じ、春日邑の率川と坂岡に社を建て、媛蹈鞴五十鈴姫命と大物主命を祀ったと記されます。
ひょんなところで歴史が交錯します。