朱雀門ひろばの天平うまし館に不思議な場所がありました。
コーヒースタンドのIRACA COFFEE(イラカ・コーヒー)の手前、そこにたくさんの本が並んでいます。これは一体何?
あまり見慣れない空間ですよね。
実は階段状に設計されたブックギャラリーで、『ふみテラス』という名の交流コーナーなんだそうです。ふみテラスからは、芝生広場の舞台が眺められるようになっていました。
歴史解説コーナーを経て復原遣唐使船に乗り込む『天平うまし館』
ブックギャラリーのある場所は、朱雀大路西側の『天平うまし館』の館内です。
天平うまし館には、tokijiku kitchen(トキジク・キッチン)や IRACA COFFEE(イラカ・コーヒー)などのグルメ店舗が入っています。公園の景色を眺めながら、寛いだ時間に身を委ねます。館内には様々な体験メニューやワークショップ、企画展などが行われる交流スペースも併設されていました。
復原遣唐使船とせんとくん。
かつては平城京歴史館の前にあった復原遣唐使船。
平城宮跡歴史公園が整備され、現在は朱雀門ひろばの『天平うまし館』と『天平みつき館』の間に展示されています。せんとくんが居るということは、ここが写真撮影スポットなのでしょう。
ふみテラスの横にコーヒーショップがありました。
日本初導入の高性能ラテアート・マシンが活躍しているようです。
店内では最新鋭のカプチーノマシンを使用したオリジナルラテアートが楽しめます。なんと、スマホで撮影した写真から、自分だけのラテアートを作ることも可能なんだそうです。記念写真をラテにプリントして一服してみるのもいいですね。
ふみテラスのブックギャラリーには、演出家・花井裕一郎氏がセレクトした本が並んでいます。
せんとくんの角。
誕生当初は物議をかもしたマスコットキャラクターですが、今ではもうすっかりおなじみの「せんとくん」ですね。
「中国から贈呈された日中1000余年の友好の証」と書かれています。
長い歴史の中で、隣国中国とは色々ありました。清濁併せ吞む形で、これからは仲良くやっていけるようにしたいですね。
以前に乗船体験があったので、今回はスルーしました。
天平うまし館では、遣唐使船の歴史解説コーナーを経由して船に乗り込む流れとなります。乗船料は無料ですが、屋外のため大雨や強風時には乗船できないこともあります。年中無休で、乗船時間は9時30分~18時となっています。
まだ真新しいですね。
春秋の観光シーズンには、多くの観光客がここを訪れることになるでしょう。
復原遣唐使船前の舞台。
平城宮跡歴史公園に来たなら、ふみテラスで読書に耽るのもいいですね。ここは皆、思い思いの時間が過ごせる場所です。
朱雀大路を挟んで反対側には、充実コンテンツの『平城宮いざない館』があります。
入場無料というのも嬉しいサービスです。
これだけの施設でありながら、平城宮跡エリアには東大寺、興福寺、春日大社等を含む奈良公園エリアとの往来問題があります。ルート上には新たなホテルも誘致され、開発が進んでいます。格安のバスを走らせるなどの工夫も見られますが、今後益々の柔軟な対応が望まれますね。