休日に飛鳥寺界隈を散策してみました。
蘇我入鹿の首塚の向こうに飛鳥寺が見えます。
飛鳥の神奈備と言われる甘樫丘の程近く、飛鳥寺の南側には真神原が広がります。
飛鳥寺の周辺には数多くの観光名所が集まっています。
”ミロクさん”と庶民の間で親しまれる弥勒石、神秘的な陰陽石の散在する飛鳥坐神社、万葉文化の体験スポットである奈良県立万葉文化館等々・・・
日本で最初の本格的仏教寺院である飛鳥寺。
五木寛之氏の「百寺巡礼」にも取り上げられ、その知名度は全国区に及びます。
万葉文化館へ寄り道
飛鳥寺から少し歩くと、万葉文化館の裏門へと通じます。
飛鳥寺散策のついでに、奈良県立万葉文化館の庭へ足を伸ばす人も多いのではないでしょうか。
万葉文化館のトクサ。
トクサとは、常緑のシダ植物で、山中の湿地に自生します。
トクサは漢字で砥草(とくさ)と書きます。砥ぐ草って意味ですね。
土筆のような節が所々に見られます。直立不動のその姿から、観賞用としても人気があります。
茎の表面には細かい突起があり、 細工物を磨くために使われます。物を砥ぐ用途の他にも、腸出血などを抑える薬にもなるそうです。昔はトクサを刈ることで生計を立てた人もいたそうです。
飛鳥寺の紫陽花。
紫陽花の向こうには、飛鳥大仏を安置する本堂が見えます。
長い年月に渡り、露天で野ざらしにされたこともある飛鳥大仏。厳しい状況の中でも庶民に守られてきた歴史を持ちます。
飛鳥大仏は日本最古の仏像として知られますが、今もお堂の中で未来への時を刻み続けています。
本堂の手前でラグビーのポールのように見えるのは、おみくじを括り付けるための柱です。
木の枝におみくじを括り付ける習慣が続いていましたが、環境保全のためにも良くないですよね。昨今の神社やお寺では、こういった”おみくじ括り付け処”のようなモノをよく見掛けるようになりました。
飛鳥寺界隈の散策は、毎回新たな発見に満ちています。