大和高原の都祁盆地にある三陵墓古墳群史跡公園。
西古墳、東古墳、南古墳の三つを合わせて三陵墓となります。公園整備された西古墳や東古墳とは違い、比較的そのまんまの雰囲気を残しているのが南古墳です。南古墳だけは道路を挟んだ南側に位置しており、訪れる人もまばらです。
三陵墓南古墳の頂上に祀られる稲荷神社。
三陵墓南古墳は径16mの小さな円墳とされます。
都介野岳を望む都祁南之庄町
三陵墓古墳群史跡公園には駐車場があります。
西古墳・東古墳に近い駐車場へは細いルートを辿らなければなりません。そこで、南古墳の前に小さなスペースを見つけた私は、一時的に車を停めることにしました。すぐ南側に丘があり、下手から続く石段を上がって行くと、天皇即位50周年を記念する忠霊塔が建っていました。さらに忠霊塔の背後にこんもりとした丘陵があり、そこがどうやら南古墳のようです。忠霊塔の左手奥に目をやると、質素な雰囲気の神明鳥居が目に入りました。
稲荷神社(三陵墓南古墳)の神明鳥居。
この鳥居をくぐり、右手に折り返すと南古墳があります。
墳丘上に祀られる稲荷神社。
お稲荷さんがこんな所にいらっしゃるとは思ってもみませんでした。
南古墳の下手、駐車スペースのすぐ脇から続く石段。
ここを登ると、忠霊塔の建つ場所に出ます。
石段の横には季節の花が咲いていました。
道路を挟んで北側には、西古墳と東古墳があります。
石段の脇に建つ石灯籠。
「都祁村遺族会」と刻まれていますね。
つつじでしょうか。
自然の生垣に囲まれた石段が続きます。
登り切った所。
壇上奥には、立派な石塔が見えています。
天皇即位五十周年記念『忠霊塔顕彰之碑』。
古墳の一段下に忠霊塔。なぜこの場所に建てられているのか、その理由は定かではありません。
左右に石灯籠を配します。
真っ直ぐに建つ忠霊塔の背後が三陵墓南古墳です。
塔の左奥へと続く道。
行く手に見える鳥居が、南古墳への入口です。
キツネが出迎えてくれました。
西古墳や東古墳は県の史跡にも指定されており、観光客向けに公園整備が進んでいます。その点、こちらの南古墳は昔ながらの空気が漂います。
南古墳から西へ向かうと、南方に都介野岳が見えました。
この後、都祁村観光の目玉である来迎寺や小治田安萬侶(おはりだのやすまろのはか)も訪れました。欲を言えば、都祁水分神社も見ておきたかったのですが、時間が無く敢えなく撤退。次回の楽しみに取っておこうと思います。