猿沢池の西側に足袋スニーカー専門店がありました(2013年2月訪問)。
奈良公園界隈を散策している途中に、斬新なアイディアを感じさせるショップを発見致しました。裸足に近い感覚で大地を踏みしめる足袋。歴史ある奈良にふさわしい足袋に、再びスポットライトを当てることができたら面白いでしょうね。
ランニングシューズのように上部に紐が付いています。
足の形がフィットしなくても、ある程度なら紐で調節が可能です。
大地と繋がる足袋スニーカー!場所は奈良県里程元標前
カジュアルシューズとしてもおすすめのようです。
これを履いて山の辺の道を歩くなんていうののもいいのではないでしょうか。趣味でマラソンやウォーキングを楽しむ人が多い昨今、時流に乗ってヒットする可能性もあります。
当館にご宿泊頂くお客様の中には、三輪山登拝が目的という方も数多くいらっしゃいます。
毎月団体参拝で ”お山” に来られる信者さんの中には、裸足で登山される方もおられます。ご存知のように三輪山は神体山です。信仰の深い方に言わせれば、裸足で登るのが礼儀ということになるのでしょう。
地下足袋(足袋スニーカー)の南天(NANTEN)。
お店は二階にあるのですが、そこへ続く階段脇にも色鮮やかな足袋スニーカーが展示されています。
スポーツシューズタイプの南天は、名前のごとく南天の模様が見られます。
ビブラムファイブフィンガーズ。
イタリアの Vibram 社が開発した5本指の裸足感覚シューズ Five Fingers 。
こちらは紐の付いていないタイプですね。
三輪山登山では、所々に急勾配の難所があります。普通のスニーカーを履いていれば十分ではありますが、靴底に滑り止めが無いような靴では心もとないものがあります。裸足感覚のビブラムファイブフィンガーズなら、三輪の神様を体に感じながら登山を楽しむことができるのではないでしょうか。
裸足で野山を駆け回っていた古代人たちは、おそらく大地のエネルギーをも吸収していたことでしょう。大袈裟な表現になるかもしれませんが、私たちの足は地球とつながる接点でもあります。忘れてはならない大切なポイントですね。
足袋スニーカー専門店「Shop TABI-JI」さんは、三条通り沿いにある奈良県里程元標の前で営業なさっています。
毎週水曜日がお休みのようで、営業時間は午前11時から午後7時までとなっています。
お店の住所は、奈良県奈良市樽井町2-2F です。
興福寺三重塔とお地蔵さん。
興福寺にも程近く、奈良観光の中心エリアにお店を構えていらっしゃいます。
靴底を見れば、足袋であることが一目瞭然ですね。
日本の古き良き伝統が、健康意識の高まりと上手く合致しているように思えます。温故知新は靴の世界にも通じるようです。歴史は繰り返す、ファッション性を身にまとった足袋スニーカーの躍進が期待されます。
店頭に飾られていたサンガーデン(SUN GARDEN)。
真ん中にディスプレイされている足袋スニーカーは、街履きに最適なお花畑を思わせるポップカラーデザイン。ターゲット層は若い女性でしょうか。
古代に足裏健康法は無かったものと思われます。
その必要が無かった、そういうことではないでしょうか。大地をしっかりと鷲づかみにして歩いていた人類は、知らず知らずのうちに地球のエネルギーとリンクしていたのかもしれません。
現代人の足は退化しています。
進化の過程をひたすら歩み続ける科学の世界とは異なり、後ずさりを余儀なくされる人体を支える足。足裏を解放させてあげることによって、未知なる扉が開かれるかもしれませんね。