民間委託の問題点!姿の見えない事業

いよいよ本格的に動き始めたGo Toトラベル事業。

持続化給付金の申請時以来、民間委託のあり方が問われ続けています。

今回のGo To事業も民間委託によって進められていますが、様々なほころびが見え始めています。こういう事をブログに書くのも躊躇われたのですが、率直な声を上げていく必要もあるでしょう。

姿造り

とにかく混乱の中にあります。

まず何よりも、委託を受けた企業の全体像が見えてこないのです。

持続化給付金の際も、業者の8割が非公表だったと言います。

今回のGo To事業の事務局コールセンターも、その企業名を明かすことはありません。電話口に出る方も苗字は名乗られますが、フルネームとなると途端に口ごもられます。電話対応に出る方によって、おっしゃる事が変わります。もちろん、時の経過によって内容が変更になることもありますが、基本的なことも含めて180度違う指示を受けることも多々あります。事務局の方々にとっても急に振られた仕事で、内容把握に四苦八苦しておられるご様子です。

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トンネル団体に電通隠し、繰り返される委託や外注

今回のGo Toトラベル事業は見切り発車で始まりました。

それ故、未整備のままスタートした感が否めません。旅行に出かけるお客様もよく分からないままだったでしょう。お迎えする宿泊施設側も、あらゆる面で不確定要素が多く悩まされました。

Go Toトラベル事業は窓口が分散しており、かなり複雑な構造になっています。

私どもが登録させてもらっている第三者機関のステイナビ(直販支援サイト)はCプランに該当するようです。OTAの宿泊予約サイトを介するAプランに、Go To トラベル事業部のBプランと、もうこの時点で混乱してしまいます(^-^;

三輪山

宿泊施設の登録が始まると、観光庁を差し置いて早々とステイナビから登録OKの通知が舞い込んできました。

なぜステイナビからの認可がこれだけスピーディーだったのか?今となっては、この点が妙に気になります。それからかなり時間が経って、忘れた頃に観光庁に登録されるという流れになります。

しばらくすると、一般社団法人日本旅行業協会(JATA)から通知が来ました。当館はAプランで登録されたから、Go Toトラベルのお客様を「直販で」受けてはいけないという内容でした。結論から先に申し上げますと、当館は既に直販販売認可済みの宿泊施設です。すぐさま事業部に問合せ、すったもんだがあって問題無しとの回答を得ました。

アルコール噴霧器

万事この調子で、舞い込んでくるメールに逐一対応していると右往左往してしまいます。

頼みのステイナビですが、電話をしても問い合わせフォームに送信しても「暖簾に腕押し」状態です。一向に返信がありません。ご宿泊予定のお客様からステイナビの疑問点を聞かれ、改めてステイナビに問い合わせるのですが無回答が続いています。電話も一向につながりません。あらかじめ録音された自動音声が流れ、同じタイミングでプチッと電話が切れる繰り返しです。

Go Toトラベル事業部にステイナビのことをお聞きすると、全国の宿泊施設から同じような電話が掛かって来るそうです。事務局からもステイナビに改善を促しているが、一向に変わらないとのことです。ただ、どのように改善要求して頂けているのかは明かされませんでした。

当館でもステイナビのクーポンはどんどん発行されています。まだ始まったばかりですが、既にステイナビ経由のお客様には35%割引にて精算が終了しています。こんな調子で果たして大丈夫なのか?自然と湧いてくる疑問です。

持続化給付金の際の民間委託費は769億円にも上るようです。

公的事業とは言え、莫大な費用が委託事業に使われています。自民党と電通の癒着が問題視されましたが、ぐるぐる回る委託先や外注先は未だに不明のままです。縦割り行政に密室、談合・・・あちこちのメディアで「隠蔽体質」という言葉を耳にしますが、身をもって実感する今日この頃です。

かいつまんで申し上げますと、最低限の情報公開は望みます。

少しずつ疑問点を払拭して、共に事業を盛り上げて参りましょう!

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